Side story 000

 

番外編

 

わたしの愛蔵品を皆さまのお手元に!

 

(表紙写真:ガラスの皿)

 

 30年余年の工芸好きの果てに、手元には、さまざまな手作りの品が残りました。本心としては手放したくないのです。ときどき箱から出して、眺めたり掌で包んでみたり、そしてまた大切にしまい直して、、。でも、もう逡巡してはいられない断捨離の年齢となりました。はて、どうしたものか、、、。譲ったら喜びそうな身内の者も見当たらず、同年輩の友人たちも、すでに断捨離を始めています。

 

(写真:カップの部分)

 

 はたして、私がしようとしていることは断捨離なのでしょうか。「断捨離」とは、「断」=入ってくる不要なモノを断つ、「捨」=不要なモノを捨てる、「離」=モノへの執着から離れる、といわれているようですが、3つの中で全く当たっていないのは、不要なものを捨てる、です。不要だから捨てるのではなく、大好きなものだから、好きになってくださる方にバトンタッチしたい、なのです。欲しいとおっしゃる方の手に渡ることが、その品々にとって最も幸せな行き場になるだろうと思いました。

 

(写真:竜の図)

 

 その道に詳しい方々のアドバイスをいただいたところ、やはり「ヤフオク」に出すのがベストだろうと。ほとんど覗いたことのないオークションサイト。でも、玉石混交のような感じでもあり、もっと品物についての説明やら、私の手元にやってくることになったストーリーを知っていただきたい、と思いました。

 そこで、handmadejapan.comのページからamebloのブログを連携することを考えました。ここで品々との出会いのこと、作り手とのこと、こんなことあんなこと、思い出すまま、人とものとの物語をお伝えしたいと思います。欲しいと思った時が買う時、という言葉を耳にします。それができれば苦労はない。でも、身分不相応であっても手元に置こう!と決心するには、どうしてもそうしてしまうわけがある、と勝手に納得して、私の手に集まってきたものたちばかりです。

 

(写真:漆盆の裏)

 

 工芸品の魅力を画面で伝えるのは容易いことではありません。手触りや本当の色、重さ、その物が醸し出す雰囲気など、伝えきれないもどかしさがあります。上から裏から横から、部分のアップ、作家のサインなどなど、方々の角度から写真を撮ります。iphoneで撮影してパソコンに入れて修正と調整。私の持てるかぎりのテクを駆使して、実物にもっとも近い画像で紹介できるよう頑張る所存です。

(写真:焼き物) 

 

 1番の難題は価格付けです。求めた時の値段を覚えていないものもあり、ヤフオクで同じ作家のものを探して参考にしたり、現役の作家さんには直接相談させていただきました。亡くなられた作家さんのものは奥様や後継者の息子さんに伺ったりもして決めています。興味を持っていただけたらお気軽にまずご連絡ください。                     

                          (2024/10/?? よこやま ゆうこ)