【京都旅2022①】智積院で偉人たちを想う | wai blog~日々是安泰~

wai blog~日々是安泰~

旅、子育て、暮らし、気づきを綴るblog。

先月、ぷらり京都へ。

 

昨年、人生で初めて京都の紅葉を見て

また見たいなぁとは思っていた。

 

しかし、時間がなかったので、京都駅から徒歩圏内で行けそうなところを探していたら

真言宗智山派総本山智積院を発見。

 

 

真言宗智山派って、実家の宗派じゃないかー!

と思い、お邪魔した。

 

 
観光客多めの時期だったが、朝ということもあってか、人はまばら。
 
三十三間堂の近く。
 
 
実家の宗派の総本山ということも惹かれた理由だが、もう一つ
 
能登・七尾市出身の長谷川等伯の障壁画があるから。
 
長谷川等伯のことは全く知らなくて、昨年の京都旅、永観堂で偶然作品と出会い興味を持った。
 
 
智積院に興味を持ち、調べていたらここの楓図、桜図が日本の障壁画を代表する作品だと知る。
これは見てみたい!
 
と思っていたら
残念なことに、東京六本木のサントリー美術館で展示されるらしく、期間前ではあったがその準備もあってか見ることはできなかった。
 
11月30日から来年1月22日まで障壁画はサントリー美術館で見ることができるよ。
詳しくはこちら
 
 
 
 
あまりに人がいなくて、順路さえあやふやだったが
利休好みと言われる名勝庭園へすすむ。
 
 
千利休に関しても全く知識がなく、
また茶道というものに対して昔から苦手意識が強い。
 
着物や作法が苦手なもので。
あと抹茶も苦手…
飲み物の抹茶は好きも嫌いないけど、抹茶味のお菓子系がダメ。
京都にいくと抹茶味で溢れているので、世間の人はこんなにも抹茶味が好きなのかと驚いてしまう!
 
同様に、海鮮丼でいくらがどっさりのっているのも信じられない。
「いくらが嫌いな人はいない」という前提でのサービスだよね?
苦手です。
ついでにウニも。
 
 
話はそれたけど、今年の9月に金沢の21世紀美術館でネイキッドの千利休を見たので、
少しだけ興味を持って庭に臨めた。
 
 
 
 
 
茶室のことはわからないけれど、そこに利休は宇宙を見たのだろう。
この庭に彼は何を見たのか。
 
 
パンフレットには
 
「中国の廬山を模って作られた庭。
石橋より奥は自然石のみを用いて刈込を主体とし、深山にいるような奥行きのある野生的な雄大さ勇壮さをかんじさせてくれる。」
とあった。
 
 
 
斜面に沿うぽこぽこっとした丸みがかわいい。
 
縁側に座ってボーっと庭を眺める人が二人ほどいて
その風景がとてもよかった。
 
昨年は南禅寺界隈を散策したが、人が多すぎて庭を静かに見ることもできず
みんなが写真を撮ることに夢中になっていて、がさつな空気が漂っていた。
 
対してここは、シーンと静かだった。
 
残念ながら時間がなくて私はほんの1分ほど座るだけだったが。
 
ハイシーズンでこの静けさ。
この庭いいなぁ。
 
 
庭園の反対側には、こじんまりと枯山水の庭。
 
私には、こちらのほうが京都のイメージ。
 
講堂にそよぐ五色幕が好きだなぁ。
 
 
時間がなくて庭園を見るだけになってしまったが、広い敷地内のいたるところで紅葉が美しかった。
 
 
 
紅葉の写真を撮りに来ている人がたくさんいたけれど、混みあうほどでもなく。
いい時間を過ごすことができた。
 
 
真言宗は空海によって開宗されたのだが、
卒論で空海のことを書いたのに、なんにも知らない自分が怖い。
もう少し興味をもてる年代になってから学んだほうがいい学問だったと思う。
 
 
今年は宗教2世のことが大きな社会問題になったけれど
私が大学に入った1995年は、オウムの地下鉄サリン事件があった。
 
宗教学、哲学(特に私は印度哲学だったから)を学んでいるというだけで、ちょっとした迫害を受けたことを思い出した。
「オウムじゃないだろうな」と冷やかされたり、あとサークル入れないとかね。
 
私は笑って流せる程度だったけど、無知な人達が発する噂話や差別で嫌な思いをした人はたくさんいたと思う。
 
1995年と2022年は
ある意味、世相が似ていると感じるこの頃。
 
短絡的な解釈で誰かを差別する世界を空海ならどう見るだろう。なんてね。
そのあたりは空海の生きた時代もそうだったんだろうと思うけど。
 
1200年前の空海の頭の中、覗いてみたい。
 
 
三十三間堂につづく。
 
wai