1999年公開、「200 Cigarettes」。



タイトル通り、みんなガンガン煙草吸ってます。 おしゃれなストリート映画です。


そしてエルヴィス・コステロが本人役で出演してます。



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私の大好きなタイプの、いくつものエピソードを交錯させながらエンディングでそれぞれの結末が交錯する映画


です。







あらすじは、


12月31日の大晦日に、新しい出会いを求める十人十色の若者たち。それぞれのエピソードを交錯させながら描く、青春ラブ・ストーリー。クリスティーナ・リッチ、ベン・アフレック共演。イーストヴィレッジのロフト。モニカの開いたパーティー会場には、まだ誰も現れていなかった。恋人と別れたばかりのルーシーとケヴィンはお互いが気になり始め、モニカの従姉妹ヴァルはナンパ中、モニカの元カレは振られそう……。彼らは果たして新年を、新たな恋人と過ごすことが出来るのか?






欧米では、クリスマスや感謝祭は家族と過ごすもの、そしてニューイヤーイブ、新年は恋人と過ごすもの、という


認識が強いみたいです。


日本は逆ですよね。 仏教国だけど、クリスマスは恋人と過ごし、新年は家族と迎える。




ちょっと真逆で面白いですw 






この映画は、それぞれのエピソードがちょっとずつ接点があって、最終的には、だんだんと同じ結末を迎える


タイプの、「2回目見ても楽しめるタイプ」の映画です。








ニューイヤーイブのパーティーを家でひらくモニカを演じるのは、マーサ・プリンプトン。 あのリバーフェニックス


と交際していた女優さんです。 私の好きなILOVEペッカーなどにも出てて、インディーズ作品に、よくハマる


人です。



家でニューイヤーイブパーティーをするのに、8時をすぎても誰もこないので、不安とイライラで発狂状態にw


友達がいないのか、悩み、また、イライラ・・・・


唯一いてくれる友人は帰りそうになるし、お酒を飲んで気をまぎわらしてもイライラ・・・・


写真右がマーサ演じるモニカ。


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そんなモニカの従妹を演じるのは、クリスティーナ・リッチ。 ご存じインディーズ映画の女神ですね。


危険を顧みず、ひたすら楽しいこと、冒険を追って大人ぶってるヴァルを演じてます。


時代背景が古いですから、もうすんごいファッションですw  80年代の最初の頃が映画背景。



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ヴァルに道で会い、ひとめぼれをして後をつけてくるトムを演じたのは、ケーシー・アフレック。


ベン・アフレックの弟です。 兄弟で出演してます。 めずらしい。







ベン・アフレック演じるバーテンダー(名前はありません!ただバーテンダー)は、学生でバイトでバーテンを


してるんですが、ふたりの大人の女をお持ち帰りしようと意気込むダサい役を上手に演じてます。






その2人組の女は、大みそかを彼氏なしで過ごすことを何よりも恐れてますが、そのうちのひとりは、今


つきあっている彼氏に見切りをつけて大みそかにふってしまいます。 




そのふられた彼氏を演じているのは、ブライアン・マッカーディ。 本人はアーティストのつもりでも、はたから


見るとグロい絵しか描いてない。






ふられたブライアン演じるエリックは、パーティーを開こうとしているモニカの元彼。


相手のいなくなったエリックはイライラしながらモニカのパーティーに向かい、どうして大みそかに自分がふられ


るのか理解できず、その原因をモニカに聞こうと奮闘します。


理由は、映画を見てからのお楽しみ♪





バーテンダーに色目を使う女は他にもいます。 なんと今、私生活でまっさかさま状態のコートニー・ラヴ。


ルーシーという男まさりの煙草ガンガン吸う役を演じています。 この映画の頃はまだ美貌が残っていましたが、


今はもう見る影もありませんね。 残念ですが、この人が世界の”ニルヴァーナ”のカート・コバーンの妻です。


未亡人なので、まだ形式的には「妻」ですね。 赤い洋服がコートニーです。



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そのルーシーと腐れ縁なのが、ケヴィン。 大みそか前日に別れたアーティストのエリーという女性と、ルーシー


と奇妙な三角関係になります。 


大人って、素直になれない生き物だね・・・。







エンディングでは、みんなの結末に絡んでくる、ひと組のカップルがいます。


ジェイ・モアとケイト・ハドソンのカップル。 ケイト、この映画でもめちゃくちゃ可愛いシンディを演じています。


すべてが、空回りする女の子。


この映画の、ほっとする「ピンク」色のような存在。 可愛いです。



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そして本人役で出演の、エルヴィス・コステロ。



いろんなとこで交差するざっと15人の物語。  こういう、誰か主役ひとりだけ、とは違うタイプの映画、私


好きなんです。






出演陣もふりかえってみると、豪華です。


クリスティーナ・リッチに、ケイト・ハドソン、アフレック兄弟、ジェイ・モア、マーサ・プリンプトン・・・・


あ、エルヴィスもですねw





この映画のタイトル、200本のたばこ。


まあ次から次へ、出てくる俳優ほとんどがスパスパ吸ってます。 これでもかというくらい。


たぶん1番煙草吸ってたのは、コートニー・ラヴですかね。 地で行く感じ(^。^)y-.。o○





どうして煙草を吸うのか?  ケヴィンが大事なセリフを言います。




「煙草を吸ってきたのは、めんどくさい人間関係から逃れるため。 煙草の煙で、バリアをつくってたんだ」。






今や喫煙家には厳しい世の中ですが、この映画を見ると、タバコ吸ってる人ってこんなこと考えてたりするんだ


なぁなんて思ったりできます。


タバコ好きな方にはたまらない映画ではないでしょうか。 タバコ吸いながら見たい感じかも。




私は今は禁煙家ですが、昔は一時期吸っていました。


愛用してたタバコを懐かしく思ったり・・・・。 ちなみにコレです↓ ソブラニーカクテル。 イギリスのタバコです。


高いです>゜))))彡



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人にはそれぞれの思惑がある。



「ソフィーの世界」の名言でもありますが、本当に、人にはそれぞれの思惑があって、みんな同じ未来に向かっ


て、うねうねした道をぶつかりながら、それでも前に進んで生きていくんです。


そんなことを気づかせてくれる、おしゃれなインディーズ映画。




おススメです。 ぜひ一度ご覧ください☆