既婚の友達が、旦那に出世してほしいと言う。
お金を稼いで来てほしいと言う。
よくそんな残忍なことを言えるなと思う。
会社で出世して生き残っていくことがどんなに熾烈な争いか、わかってないんだろうなって…。
自分自身がキャリアにいた頃、朝7時に会社に出て夜10時に帰宅…。
当然、家事をする気力なんかない。お客さんにも怒鳴られて上司にも怒鳴られて、罵声の聞きすぎで耳が痛い。
テレビを見る気力もない。愛想笑いを1日中していたので、演技で笑う人を見ると心が痛い。
大体朝9時から外回り、17時に帰社してそこから資料作成。体も頭もヘトヘトで、仕事以外のことをする余力なんかなかった。
大怪我して帰宅した時もあった。それでも翌日は出勤する。
土日も会合があれば行く。汚えジジイとの接待。好きでもないお酒をたくさん飲む。
二日酔いでも生理でも下痢でも高熱でも会社に行く。
それを何年も何年も続けて、運が良かったり、上役に気に入られれば出世できる。
大企業の、能力をちゃんと測ってくれるようなところなら、成績さえ残せば出世できるのかもしれないけど、
無能な自分がそんなところで成績を残せる気がしない。
そもそも大学からやり直さないと、そんな大企業には入れない。
やっと入社したこの会社で出世するには上役に気に入られなければ出世は望めない。
時には理不尽に怒られ、やりたくない仕事も有無を言わせずさせられる。
それを生涯続けるのが出世だ。
負けは許されない。
営業マンだったら常に成績は上位。ゴルフもうまく酒にも強いほうがいい。
人間関係にタフでしたたかなタイプが出世の戦争にいつも残っていく。
出世する人間には休みは許されない。
今月はのんびりしますねとか、体調がいいとか悪いとかは関係ない。
(少なくとも私が知る環境では)
清濁も合わせのむ。管理職になれば楽しいことばかりじゃない。恨まれることもある。嫌われることもある。
それをずっと続けながら、出世のゲームに勝てなんて…。
そんなこと私は言えないし、旦那にそれを望んでない。
自分のお金は自分で稼ぎたいから、手に職をつけてデザイナーになった。
旦那のお金は旦那のもので、私のモノじゃない。
しかし反面…私のお金も旦那のものじゃない❤️使い放題よ❤️
でも友人は旦那のために料理とかお弁当とか掃除頑張っているし、そう言うタイプの人なんだろう。
お金を稼ぐことを目当てに結婚したのなら、そう言う風に思うのも無理はないのかも。
反して私の料理はひどいもんだし、お弁当も作らないし、家もきたない。
でも私は旦那にお金をたくさん稼いでほしいなんて思ってない。
元気で帰ってきてくれたら1番嬉しい。
汗かいてるといい匂いがするから汗かいてると嬉しい。
価値観は人それぞれなのよね。
友人のいう「出世してほしい」が、キャリアを降りた自分に言われてるようで、耳が痛かっただけなのだ。
デザイナーでのんびりして、作品も世に残せて楽しいけど、出世の戦争に私は負けた。
営業成績も上がらなかったし、上司には嫌われてたし。
そう言う自分を、自分が1番認めてない。
だから「出世してほしい」のが誰でも、傷つく。
できなかったから。
負け犬ですみません。