今年は台風が多かった割に、私の住む九州北部への被害がとても少なくホッと胸を撫で下ろしているところですが、地震の復興が進まない石川県あたりで大きな水害が発生していることに心を痛めています。

毎年の事なのに同じような被害が繰り返されるのには政府の災害に対する対応の甘さが関係していると思います。

復旧工事には被災前の状況に戻すだけでそれ以上に費用を掛けないと言う基本方針のために二度と同じ被害を受けないようにとの配慮が盛り込まれないことに大きな問題を感じます。

特に水害災害などでは事態が落ち着いてからユックリ被害状況を調査して見積予算を立てて入札と言う手順を踏むのですが、その動きがお役所仕事で遅いため工事の途中で翌年の水害に合ってしまうと言うこともシバシバ起こるからです。

それ以前に復旧の段階で労働力は自衛隊やボランティアでと考えている事も問題です。

そんな考えで進めるものですから受付の開始時間が10時ころになり作業の終了も3時までと言う工事現場ではあり得ないふざけたやり方で進められるのです。

災害は有事と同じなのですから素早い対応と復旧が大切なのに何というふざけた対応ぶりでしょうか?

それにワザワザ遠方からボランティアで来てくれる方達に自分の食糧や宿を確保してオマケに保険にも加入して来いなんて・・・

まるでボランティアをさせてやると言わんばかりの対応には開いた口が塞がりません。

本来なら行政の職員が真っ先にスコップを手に被害者宅を訪問するのが筋と言うものですが、そんな考えは微塵も見せずボランティアを募集するのが当たり前と考えているのでは無いでしょうか?

今回の総裁選で石破さんが防災相の創設を考えていると言っていますから当選すれば真っ先に実施して欲しいものですが、今の政治家は国民を無視して自分の損得勘定だけで行動している節がありますから直接総理を選べない現状では益々その傾向が強まりそうで不安です。

特に自民党は形振り構わず過半数維持のために知名度の高さだけで政治には全くど素人の有名人や宗教政党と手を組むなど情けない手法で数の暴力を振りかざす政党ですから真面な人材が残っている内に襟を正させる党首が出現して欲しいものです。

国がこんな状態ですから行政機関までもが見習って色々な問題が浮上しています。

姑息な手段で逃げ延びるのではなく、自分の胸に手を立てて本当に純粋に国民や県民のために働こうとしていたのか? 

と、問うてみることが大切です。

付託を受けたのはあなたに期待をしていた時の話で今はガッカリしている人ばかりなのだと分からないのですか?

そんなことも分からないのなら抑々人間としての資格さえ疑われる事態だと言うことを肝に銘じるべきです。