バスで通勤している
早朝の都会には
切り替えが済んでない夜の残骸が残っていて
今朝は、バス停にベルトが落ちていた
わざとかと思うほど綺麗な、&の形
何を伝えたかった
持ち主はどうした、と
朝から妄想が止まらん
ズボンはなかったから
大丈夫かな
朝起きて
驚いたろうな
*
鳥が、飛び立つ時
ひとひらの揺らめきを残す
こんなベルトみたいなんじゃなくて
ほんの少しの慕情を残して
私もその時には
そうでありたい
ただ例えれば
実る果実の芳しく眩い香りも
ひとつ季節彩り
そっと枯れ落ちたとて
蔦は絡まり身は朽ち果てて
思い出の欠片 土にかえり
また花となるでしょう
この歌を思い出したよ
また、会いましょう、ね。