家をまるごと流されてしまったわが家。

あまりの惨状に、どこか他人事のようであり、夢のようでもあり。

でも、現実に起こったことに違いないので、

出来ることから、ひとつずつ片付けなきゃいけないと思っています。

だけど、どれから手をつけたらいいのか考えると、途方に暮れる・・といった状態です。

で、その中のひとつに、諸々の手続きがあるのですが・・・

幸いにも私たち夫婦は、免許証、保険証、通帳、印鑑は持ち出すことが出来ました。

しかし、持ち出せたはいいが・・・、

陸前高田においては、町の8割が壊滅的被害を受けたため(当然市役所も)

住民基本台帳すべてが流されてしまって、手続きに必要な書類がとれなくなってしまいました。

これから先どうすりゃいいの?と非常に心配していたのですが、

今回の震災は未曾有の災害ということで、

あっちも(例えば保険証券とか)こっちも(例えば運転免許証とか)特例で手続きができるとのこと。

ほっと一安心。








「はなのいろは・・・」-2011032413030000.jpg
写真は、主人の会社(3階建て)の横から撮ったもの。

店内には、大量のがれきと、自動車4台が突っ込んでいました。








で、パソコンのIDとパスワード再発行について、

義弟がこんな記事を書いていたので載せようと思います。





義弟ブログより




震災後16日が経ちました。

震災後のある日のこと、兄からメールがありました。

「パソコンも津波で流され、プロバイダの認証IDや認証パスワードが記載されている資料も全て流されてしまった。
今後インターネットをしたい場合、どうすりゃいいんだ?覚えているのはメールアドレスくらいだ!」と。
今回の震災と津波で、兄のようにパソコンとプロバイダの資料等全て流された人はきっと多いのでは?と思いました。
以下、皆様のご参考になれば…。


通常であれば、①お客様番号、②認証ID、③認証パスワードのどれかを忘れてしまった場合、
または紛失してしまった場合、プロバイダに再発行(もしくは照会)してもらえます。
しかし、今回は未曽有の非常事態!
私も「どのように対処したらよいのか?」分かりませんでした。
よって、兄のプロバイダ(OCN)に問い合わせることに…。
つまり私が兄の代理者となってプロバイダに問い合わせたのです。


実は、私ではなく東日本大震災の被災地、陸前高田の兄からの問い合わせです(兄もOCNです)。
「今回の津波でパソコンもパスワード等記載された御社プロバイダ資料も自宅ごと全て流されてしまいました。
今後パソコンを使いたい場合(インターネットやメールをしたい場合)どうしたらよいのでしょうか?」と。
プロバイダからの回答が、「弊社ではセキュリティ上、お申し出いただいたお客さま情報が弊社の情報に複数合致した場合に限り、
ご契約状況の照会を承ります」とのこと。
兄の場合、①メールアドレス②電話番号③住所④契約者名の4つしかわかりませんでしたが、
『お知らせいただきました内容より、お兄様のご契約について、ご利用を確認いたしました』とのこと。
しかし、通常であればさらにお客様番号も必要らしい。

『しかしながら、このたびのお申し出内容から、お兄様のご契約に関するOCNお客さま番号もご不明かと存じますため、
郵送による「認証ID/パスワード再通知」のお手続きを当部署にて代行させていただきます。』
とのありがたいご回答を頂きました。
その後…『お知らせいただいたご住所および宛先(私の所)までお兄様のOCN契約の認証ID・認証パスワードを速達郵便にてお届けするよう手配いたしました。』と。
兄がインターネットをするうえで必要な認証ID及びパスワードは、現在私の手元にあります。
OCNさんは、とても素早く丁寧な対応で感激しました。

このように被災者に代わりプロバイダの代理手続きが出来ることを知っておくと良いかもしれませんね
(プロバイダにより異なることがあるかもしれませんのでご注意ください)
まずは面倒がらずに問い合わせてみることが大事なのだと思います。






義弟よ。

ありがとう(涙)







毎日、わたしにできることは何か?と問うてばかりいますが、

被災者は立ち上がれる者からどんどん立ち上がり、生活していくことが復興のための力となると信じ、

その時期が来るのを待とうと思っています。