ここからは2日目。
メインは温泉、 大沼公園 徒歩散策orサイクリング、 そして温泉。 お天気は曇り、いや小雨。 この日はサイクリングできるかどうかがその後の行程のカギを握るというスケジュール (後でわかります)。 さてどうなることやら。 温泉には2つとも入りたい。 しかし天候には抗えない。 しかしせっかくだから思いっきりしたいことをしたい。 この貪欲さにどこでどう折り合いをつけるか。 まあまあ、 晴耕雨読で行こう。
まず向かった先は イマジンホテル&リゾート函館
。 湯の川温泉の集積エリア。 函館駅前からバスで約20分、徒歩3分、 津軽海峡の海が目の前という好立地にある。
函館駅前にはバス乗り場のロータリーがあり、 ここから各方面へ向かうバスが出る。 函館バス案内所もあるので、 時刻表や系統など何でも詳しく教えてもらえ、予定の組み立てに便利だ。 函館バスのHPだけでは、なかなか調べづらかった諸々の時刻表だが、 ここに来れば大丈夫。 今回乗ったのは96系統。 熱帯植物園前で下車した。
ホテル到着後、 8階の露天風呂へ直行。 先客1名、 すぐに出て行かれたので 結局は貸切状態。 清潔な大浴場。 目の前は海。 小雨。
やっぱり広い露天風呂での温泉て、 いいもんですね。 しかも海を見ながら。 日ごろシャワーで済ませるんですが、 やっぱりちゃんとつかる方がいい。 絶対その方が、 いい。
入浴後、 函館らしい朝食バイキングを堪能。 松前漬けのおいしさを知る。 隣のテーブルには親子3代キャッキャキャッキャと楽しそうに箸を運ぶ家族。 私は一人。 仕方ない。 自分でこういう人生を歩んできたのだから。
駅前に戻るバスの時間までまだ30分ある。 ホテルの目の前に広がる砂浜へと下りてみた。
容赦ない津軽海峡の荒波。 小雨、 強風。 お店のおまけでもらった折り畳み傘は、 ものの数分で骨が見事にやられた。 もうさせない。 いいや。 いっそのこと、 この荒波と海の風を体全体で感じよう。
歩いてみる。 濡れた砂浜をずんずん横に歩き進んでみる。 宿泊客は多くとも、 こんな天気に砂浜へ出る人は、 他にはいない。 ホテルから私の姿は見えているのだろうか。 だとしたら、 この人、 このまま海に入って死ぬ気じゃ・・ なんて思われてないかしらん。 なんて 逆に心配になる。 大丈夫。 そんな勇気、 ありませんから。
砂浜の先、 少し離れた所に海鳥1羽。
2、3歩近づいてみる。 相手も2本足でちょこちょこと同じくらい離れる。
近づく。 やはり離れる。 間の距離はどうやら縮まらないらしい。
すぐそばにいるのに、 決して触れることはできない。
間には、 まるで目に見えない壁があるみたい。
人間と、 野生。 その間にそびえる壁は、 高い。 そうですよね。 倉本聰さん。