「もう頑張らなくてもいいんだよ」って言われたはずなのに…今が頑張り時?

やっと終了のゴングを聞いたのも束の間、ホッとする間もなく傷だらけの胸を癒せないまま、またリングに上がるのか…

そんなふうに思って憂鬱が止まらなかった

『あのね…違うんだよ!あなたはまだ闘うつもりなのか?あなたが今上がろうとしているリングは、散々戦って決着付いたリングの上なんだよ!そこにはもう静寂と安らぎしかないはず…あなたはもう勝利したんだ!目を覚ましなさい!』

それを聴いた時…
ボコボコに腫れた目を開けて見渡したリングの上には、力無く座り込んだ過去の自分がいた

満身創痍…でもギリギリ勝った!負けはしなかったから、私は次のステージへ向かうチケットを、このリングの上で手に入れることが出来た

二度と立ち上がれそうにない過去の自分

『いい戦いっぷりだった』とリスペクトしてあげるといい
そもそもそれがいなかったら、眠ったまま時を過ごしていただろう
いてくれたからこそ戦うことを覚え、次のステージへ向かう決意が出来たんだから

そっと抱き上げて、リングの外へ出してあげてもいいかな…今はもう力を失った姿が痛々しい…全盛期には頑張ってくれたから今の私がここにいることを忘れない
消え去る前に感謝の一つも伝えておこう

長い間お疲れさまでした
これから先私は自分に正直に生きていく

戦いはもう終わったんだ