いとこ達と駆け回って遊んだ子どものころ
普通に考えると家は南向きに建てるものだから
今年の春は桜の花を眺めたものでした
1歳8ヶ月の時に罹った病気が元で
見えない 聞こえない 会話もできない世界に住んでいたヘレンケラーの
才能を開花するよう指導されたアニー サリバン先生は
素晴らしい方だな~と思います。
サリバン先生に出会うまでのヘレンは野生児のごとき
生活を続けており そのヘレンに対して家族は
なすすべがありませんでした。
サリバン先生の何がヘレンを野生児から理知的な人間へと
育てることができたのか天性の才能を開かせることが出来たのか
と考えてみた時にサリバン先生の生い立ちにおける
艱難辛苦によるものが大きいのではないだろうかと思いました。
貧しい移民の子として生まれ 幼少時に母親が亡くなり
まもなく父親も居なくなり 弟と二人 施設に預けられますが
たった一人の弟も病気になり亡くなってしまいます。
もともと弱視であったサリバン先生の目は益々悪化してしまい
心まで病んで食事も受け付けなくなり 可能な限り
外部刺激を遮断された部屋で孤独と絶望の日々を過ごします。
思考も行動も閉ざされた生活の中で
いったい 彼女のなかの何が生きていたのでしょうか?
このとき身体の司令塔である脳は何をしていたのでしょうか?
心は何を感じ取っていたのでしょうか?
真っ暗な闇の中で ひそやかに かすかに命をつないでいたものは
何なのでしょうか?
自分にとっての大切な存在を無くしてしまったサリバン。
10歳の時に施設に入り 14歳の時に盲学校に入学したということなので
その間に 弟がなくなり 父親の蒸発と自身の心身の病気という
過酷な試練に追い込まれてしまったのですね。
あるとき 看護師の女性が ほんの少しずつ
聖書を読み聞かせるようになりました。
少しずつ 少しずつ 彼女の命をつないでいた何ものかが
外部からのやわらかな刺激を受けとりはじめました。
ゆっくり ゆっくりと まるで1本の植物のように成長をはじめました。
一粒のひからびた種が静かな水を含んで
潤った皮がやわらかくなって剥がれるように
そおっと芽を出して 固い土を 押し上げて
おずおずと 地上に顔を出して 少しだけ伸びて
背負えるだけの葉っぱをつけて また少しだけ伸びて・・・
そのようにしてサリバンは元気を回復し始めました。
数年の時を過ぎてサリバンは自発的に学びをこころざし
施設の先生に勉強をしたいと申し出ます。
彼女は素晴らしい学業成績をおさめ卒業しました。
野生児のごときヘレンケラーが7歳の時にサリバンは20歳
ここから出会いが始まるのですが最初の出会いの時の
ヘレンに対するサリバン先生の鋭敏な観察力と指針の的確さ
「彼女の気質をそこなわずに どうやって彼女を訓練し
しつけるかがこれから解決すべき最大の課題です。
私はまずゆっくりやりはじめて 彼女の愛情をかちとろうと
考えています。力だけで彼女を征服しようとはしないつもりです。
でも 最初から正しい意味での従順さは要求するでしょう。」
自らの愛を通してヘレンの愛情をかちとったサリバン先生は
ついにヘレンケラーを一人の人間としての豊かな才能の開花へと