New Blood Of 2014 -No. 54〜No.62 アッパー編 | NMC - Music Recommendation and Discovery. Plus, more music from New Names.

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New Blood - No. 59  : スケーターズ(Skaters )


ニューヨーク・ブルックリン拠点のガレージ・ロック・バンド。バンド名がスケーターズだが実際にはスケートボードはしない自称”プラズマ・パンク(Plasma Punk)”バンド。


初期のストロークス (The Strokes)のような艶のあるRock 'n' Rollに親しみやすいメロディック・ポップなラインにディーヴォ (Devo)を彷彿させるエレクトリック・ビートを按配良く注入したダークなガレージロックと爽快さが同居するそのサウンドは、なるほどラモーンズ (Ramones)をバージョンアップした”プラズマ・パンク”!言い得て妙だ。

スケーターズは人気バンドに在籍していた過去を持つメンバーによる結合バンドです。

アルバート・ハモンドJr.(Albert Hammond, Jr)に気に入られ、ストロークスと同じマネージメントが担当するに至り、08年にはサマソニで来日を果たしたデッド・トゥリーズThe Dead Trees)のメンバーだったマイケル・イアン・カミングス(Michael Ian Cummings:vo)とノア・ルービNoah Rubin:ds)が、ダーティ・プリティ・シングス (Dirty Pretty Things)やパディントンズThe Paddingtons)に在籍していた過去を持つジョシュア・ハバードJoshua Hubbard:g)と組んだバンドがこのスケーターズです。このメンバー構成からSXSW2013ではプレスの注目の的だったという。

ワーナー・ブラザーズ・レコード(Warner Bros. Records)とサインアップしロラパルーザ(Lollapalooza)など各国のフェスに出演。ロンドンやパリとツアーを決行。現在、正式メンバーが3人から4人になった模様。本年5月29日にスイム・ディープ(Swim Deep)のサポート・アクトを務めたロンドンのVillage Undergroundでの彼らのギグを私は見たがサポートメンバーが加わり5人体制のアクトでした。アンサンブルが素晴らしく安定した演奏とクレージーなパフォーマンスで初見の観客を沸かせていました。

デビューアルバム'Manhattan'が2014年2月24日にリリース予定です。非常に楽しみです!!UKプレスから「目標として何処へ行ってみたい?」と問われ、フロントマンのマイケル・イアン・カミングは「日本へ行きたい!」と答えていました。2014年には実現するのではないでしょうか。ビック・ブレイク期待大!!

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SKATERS – Deadbol [Official Video]
SKATERS – Armed [Official Video]
SKATERS – Schemers [Music Video]
Skaters - I Wanna Dance (But I Don't Know How) in session






New Blood - No. 60 : テレグラム(Telegram) 



テレグラムは、マット・サンダースMatt Saunders:vo/g)、マット・ウッドMatt Wood:g)、オリ・パジェット・ムーンOli Paget-Moon:b)、ジョーダン・クックJordan Cook:ds)から成るロンドン拠点の4人組バンド。

今年7月5日にThe Dalston Victoriaで開催されたフランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand)のサポート・アクトでのギグが私にとってのテレグラフ初見であったが、フリーキーで奔放なサイケデリック・ロックと、どんどん高みに上り詰めていくようなクラウト・ロックの高揚感が入り混じったドライブするサウンドはライヴでより威力を発揮していた。アッパーでぶっ飛んでいるがクールな曲。演奏中終始トリップさせる曲。ベースはロキシー・ミュージック (Roxy Music)、グラムロックを彷彿させアンサンブルのバリエーションが豊富だ。これはゴーキーズ・ザイゴティック・マンキ(Gorky's Zygotic Mynci)とスーパー・ファーリー・アニマルズ(Super Furry Animals)を融合させたような冒険音楽だ。素晴らしいアクトだった。付け加えること....ルックスも良いです!

このさい、チャーリー・ボイヤー・アンド・ザ・ヴォイヤーズ(Charlie Boyer and the Voyeurs)、テンプルズ(Temples)らと共振する新世代サイケデリック・ロック代表としてテレグラムには2014年にぶっ飛んで突き進んで欲しい!!

テレグラムは、今月25日からパーマ・ヴァイオレッツ(Palma Violets)とチャイルドフッド(Childhood)と共にUKツアーを開始する。

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New Blood - No. 61 : イーガルス(Eagulls)



イーガルスは、ジョージ・ミッチェルGeorge Mitchell:vo)、マーク・ゴールズワージーMark Goldsworthy:g)、ヘンリー・ラドウェルHenry Ruddel:ds)、リアム・マシューズLiam Matthews:g)、トム・ケリーTom Kelly:b)から成るUKリーズ拠点の5人組バンド。

2013年09月20日(金) にBirthdaysでヒューマン・ヘアー(Human Hair)とビデオ・デイズ(Video Days)を従えて行われた彼らのヘッドライン・ギグを体験しました。モッシングで暴れる野郎共に加わり”ハーコー”なギグで楽しい夜でした。

プリミティブな激情のパンクナンバーはキュアー (The Cure)のロバート・スミス(Robert Smith.)が金切り声でシャウトしてかのようである。ダイナソーJr. (Dinosaur Jr.)、ノー・エイジ(No Age)のように苦味と甘味で起伏し、煌びやでポップなギターのリフとメロディが尚のこと重曹を増し痛みがより痛烈になる。最高だ! ‘Eagulls ‘や’ Mystery ‘は、ガレージ音に計算された甘美なポップが入る妙はザ・クリブス (The Cribs)さえ彷彿さす。

ファックト・アップ (Fucked Up)やホワイト・ラング(White Lung)らが所属するカナダのハードコア・レベール” Deranged Records”から5曲入りEPをリリースしています。

当然のことながら、メンバー5人とも小売店などで働きながらのバンド活動で、労働者階級DIYパンクを地で行く。このままステイアンダーグラウンドな活動になるのかわからないが私にとって愛おしく思えるバンドです。またギグに行きたい。ビデオをチェックしてください!

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Eagulls - "Moulting" (Official Video)
Eagulls - Nerve Endings



New Blood - No. 62 :  クロー・マークス (Claw Marks)


それぞれにガレージパンク、ハードコア、ポストパンク・バンドの要素をもつボーンヤーズ(Boneyards)、スロウツ(Throats)、ヒューマン・ヘア(Human Hair)のメンバーによって結成されたロンドンのDIYパンク5人組、クロー・マークス
カオテックなライブパフォーマンスに私は射抜かれました! 

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Claw Marks - Soul Food