現実逃避
セットしたものに
首を通して数秒体重を
かけてみる
僕は今まで出会った人の顔
彼女としたかった事
残された家族や彼女・友人の
事を一緒のうちに
頭を駆け巡った
20〜30秒だろうか
もっと短かったと思う
僕は一度やめた
そしてすぐに嘔吐した
ずっと何も食べてないから
出てくるのは水だけ
誰か僕を始末してほしいと
願った
消えてしまいたいと
彼女に話して、別れて
他の男を見つけて貰おうと
僕は思った
全部話そう
死ぬ覚悟もしたんだ
死ねるなら話せると思った
その夜、僕は包み隠さず
彼女に電話で話した
「正直、何やってんの?
って感じだけど、
私は花村と一緒の
未来しか見てないし
なんなら今月の払い分
貸してあげるよ」
なんて事だと思った
今まで泣きそうになっても
涙は出てこなかった
水分もそんなに
取っていなかったはずなのに
涙が溢れて止まらなくなった
こんな、優しい人が
他に居るだろうか
こんなクズがいいなんて
どうかしてる。
「今回の件は思う所しかないけど
今まで付き合ってきて、
私自身、花村のおかげで
変われたし成長できた
それに、将来結婚するんだから
何でも支えあって行かないと」
僕は声を押し殺しながら
泣きじゃくった
みっともねぇ
母と父に話して
300万貸して貰うしかない
もうそれしか生きていく
方法はない
彼女との未来の為に
僕は、彼女と絶対一緒になると
誓った
相手の親にも
何言われてもいい。
自分の親に
何言われてもいい。
他人から後ろ指刺されても
俺は彼女と一緒になるだけ
それだけでいい
そう思えた。