坂東眞砂子さんが亡くなられた。
高知を出発点に国内外の土地の土俗的な雰囲気をベースに物語を綴っていらした方。
デビュー作の『死国』を読んだのは、『リング』と同じ頃?
『死国』『狗神』『蛇鏡』など初期はホラー色が強かった。
死国 (角川文庫)/坂東 眞砂子
狗神 (角川文庫)/KADOKAWA / 角川書店
私は、『桜雨』が最も印象的でした。他作品とはちょっと違うテイスト。
戦前の芸術村・池袋モンパルナスを舞台に、放縦な画家と、彼を愛したふたりの女性の愛憎を文字通り「描く」恋愛作品。
桜雨 (集英社文庫)/坂東 眞砂子
デビュー当時のエッセイでは、個性的なお人柄も垣間見え。
ご冥福をお祈りします。
身辺怪記/朝日新聞社