hanakoのブログ -2ページ目

hanakoのブログ

ブログの説明を入力します。

タキサン系の抗がん剤である「タキソテール」と「タキソール」。
名称が類似していることから取り違え事例が報告されている。

名称通りよく似た効果を持つ抗癌剤ではあるが、それぞれ投与量や投与方法、副作用に違いがある。
特に「タキソール」(投与量上限が210mg/m2)を投与するところで「タキソテール」(同75mg/m2)を投与してしまうと、「タキソテール」が通常の約3倍量投与される事となるため、致命的な結果を招く恐れがあり、実際死亡に至った事例もある。

そのため多くの医療機関では取り違え防止のために処方に一般名を併記する、又は一般名のみとするなどの対策を採っている。
また販売各社も外箱やバイアルのラベルに一般名を販売名より大きく表示するといった対応を行っている。

タキソテールは、従来の抗がん剤とは作用する場所や作用のしかたが異なるので、他の抗がん剤が効かなくなったがんにも有効なうえ、併用による相乗効果が期待でき、転移・再発乳がんの化学療法や進行した肺がんの化学療法では、標準的な薬剤の一つになっています。
抗癌剤の中では価格が比較的安いため、同じ効果が期待できる場合は、患者の負担を考慮してタキソテールを使う場合も多く、取り違えは非常に大きな問題であると言えます。

このため、厚労省は、「名称の変更を強く要請する」という方針で臨んでおり、企業側からも検討が進んでいる状況。