息子が高校生だった頃、登校拒否していた時の話。
おうちモードだと、「そんな時もあるよね」って、思えるんだけど…。
職場につき、朝礼が終わり、堰をきるように電話が鳴り響き、慌ただしく仕事してると、
学校の先生から「また登校してない」と、連絡がきました。
私は、息子のスマホに電話して、「早く行きなさい! わかったな?」と、怒ってしまいました。
そう、私の脳は、おうちモードのスイッチから職場に来て、完全に仕事モードのスイッチに切り替わっていたのです。
うまくモードを切り替えられずに、息子を怒ってしまいました。
やっちまった。
反省。
家に帰って、
「今日も疲れたわ」と、息子のベットの隅に腰掛け、後ろ手をつき身体を大きく逸らし天井を見上げて深いため息をついた。
相変わらず布団を深く被って中でスマホをいじってる息子。朝と同じポーズじゃね?
まったく。
一息ついて、おうちモードに切り替えてから息子と話をしました。
登校拒否の理由は、
いじめられてるとか、嫌なことがあったとかではなく、
なんとなく行きたくなかったから との事でした。
----なんもなくもないだろうよ。
うまく言えない…とか?
そんな不器用な君ではない。
だとすると…
私には言いたくない。
分かってもらおうとも思わない。
ただゆるくウダウダと…
でも、寄り添っていてほしい。
そんなところかな。
私は、
ため息を押し殺し、
一つ一つ言葉を確認する様に
「そっか。という事は、なんとなーく行きたくないって事は、
なんとなーく行きたくなることもある
かもしれないって事だよね?」
と、丁寧に諭した。
息子は、
怠そうに布団から少し身を起こし「そうだね」と答えた。
私は、
一旦、視線をそらし宙を描がいて(考えてるフリをして)から「それは、もしかしたら…明日かもしれないって事だよね?」顎を引いて覗き込む様に息子と視線をあわせた。
息子は、クスッと笑って、
「そうだね。そうかもね」
重かった筈の身体をスッと起き上がらせた。
腑に落ちたのがわかった。
「さあ、ご飯食べよ」
--------
息子は、
次の日から何事も無かったかの様にフツーに学校に行くようになりました。
なんとなく、時を止めたくなる時もあるよね。
わかるよ。
私も高校の時、同じ事をしたことがあるの。
大人になってからも、今でもそういう時あるよ。
君にはナイショだけど。
w。
この作品(話・番組・動画)はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。
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