松岡少年剣道教室、6月15日(土)、16日(日)と、大阪より榎本剣友会様を

迎え、二日間の合同合宿を執り行いました。(永平寺町御陵小学校体育館にて。)

 

本来ならば、全体の目としての合宿についてのブログをまずは書くべき

なのですが、あまりにも衝撃的な出来事があり、まずは心の衝動(感動?)

のままに、その事について書かせて頂こうと思います。

 

 

榎本剣友会には、Mさんという一人の女子剣士がおります。

 

小学6年生。

 

キャプテン。

 

奇しくもうちの娘先輩と全く同じ境遇なのでありますが、ある意味

その出会いから常に意識し、追いかけ続けて来た存在。

 

鮮烈、一昨年の松岡錬成会。

 

ある試合場の側に、hirata、監督先生に呼ばれました。

 

「あの子、ハナと同級生ですよ。どうします(笑)?」

 

そこには高学年男子を相手に躍動し、一歩も退かない小さな女の子。

 

Mさん4年生。

 

個人戦も優勝。

 

 

翌年、松岡少年剣道教室、夏合宿、ゲスト:榎本剣友会。

 

Mさん5年生。

 

娘先輩、対戦を心待ちにしていたものの、6年生の控えに回り、願い叶わず。

 

Mさん、当時部内無敵を誇っていた小さなキャプテンA君に果敢に挑み、

やはり強烈な印象を残す。

 

 

そして、今年。

 

ついに来たな。

 

「うん。」

 

分かってるやろな?

 

「分かってる。」

 

娘先輩も新キャプテンになり、現在部内戦負けなし。

 

たくさん稽古して来た。

 

悔しい思いもたくさんして来た。

 

強くなったぞ。

 

試合場で、向かい合う。

 

 

一分後、コート脇で正座し、面の下で悔し泣きする娘先輩の姿(笑)。

 

二本負け。



 

 

そして、Mさんの姿はすでにそこにはなく。

 

隣りのコートで中学生を相手に試合をしている?

 

これは、悔しい(笑)。

 

おお、奇しくも午後から稽古に来ていたあのA君とまた試合か。

 

引き分け。

 

あれ?またあちらのコートでA君と?もう一度やるうのか。延長?

 

 

 

翌日、夜。

 

合宿明けの松岡少年剣道教室、監督先生終わりの訓示。

 

 

「昨日な、驚いたことがあった。

・・・ハナ、Mと試合してどうやった?」

 

「強かったです!」

 

「なあ。そんでな、これから試合や

ゆう時にあいつ、オレんとこ来て、

なに言うたと思う?

 

A君は今日おらんのですか?

A君と試合させて下さい!!

お願いします!!

 

言いよった(笑)。

 

お前ら分かる?

M、一年前に自分がAと勝負して

負けたの、忘れとらんかった。

一年やで(笑)。

これがどういうことか分かる(笑)?

 

ほんまに強いヤツってこういうヤツや。

そんで一回目引き分けてん。

そしたらもう一回来たで(笑)!!

もう一度お願いします!!って。

 

お前ら真似出来る!?」

 

 

 

頭を打ち抜かれたような衝撃(笑)。

 

娘先輩もがっくりとうなだれる。

 

完敗。

 

その立っているところからして、違う。

 

そして、感動。

 

どれほどの子どもが、このもう一度お願いします、を言えるでしょうか?

 

一年前に負けた相手のところに行って、お願いします、と。

 

娘よ。

 

来年は、行こう。

 

自分が行こう。

 

その時、立ち上がれる自分になろう。

 

なんという学び。

 

ただただ、剣縁に感謝。

 

そのような子と巡り会わせて頂いたことに感謝。

 

Mさん、またお願いに行きます。

 

稽古して、もっともっと、強くなります。

 

打ってくれて、教えてくれて、ありがとう。

 

 

 

榎本剣友会のhama会長先生、指導者、保護者の皆様、遠路本当にありがとう

ございました。また追って、全体の合宿についても書かせて頂きたいと

思います(笑)。まずは心からのお礼と、二日間、お疲れ様でした!!m(--)m