最近、立ち寄った書店で見つけた本です。

最強部活の作り方 名門26校探訪
あの高校はなぜ“強豪校”と呼ばれるのか――。
日本一になった部活を訪ね歩き、その秘密を解き明かす。

とても、面白く読み終えることが出来ました。

 

九州学院や中村学園が出て来ないのは残念でしたけど(笑)。

 

少年剣道真っ盛りの子どもを持つ身として、また少年指導の末端にいる者としましても、

とても興味が沸いたタイトルでした。

 

そしてとても、勉強になりました。m(--)m

 

そういう視点で読んでみて、より印象に残った個所を一部引用してみます。
いずれも全国優勝を達成したチーム、選手、子どもたちを育てた監督、コーチの言葉です。
(太字設問部分はhirataです。(^-^))


現代の子どもとは?
「リーダーシップをとる子がいじめられちゃう時代。教員に対しても『上から目線』

とかって言いますからね。その前は『仕切ってる』というのが子どもたちからよく出る

言葉だった。それぐらい、いまの子たちは平等感を求めてる。集団の中では前に出ない

ほうがいいんだと教室で学習してきてしまうから、『チームのためにはこうしたほうがいい』

ということを真剣に思っていても、言えないんです」

私立下北沢成徳高等学校バレーボール部 小川良樹監督

 

子どもは怒るべき?ほめるべき?

「怒られたからやるという子は、怒られないとやらなくなるし、ほめられたからやる

という子も、ほめられないとやらない。だから、怒るとかほめるとかじゃなく、日々の

練習を選手たちにとって楽しい、やりがいのあるものにしてあげることが大切。

バレーが好きで入ってきた子たちなので、より好きになって卒業していってほしいし、

それが私たちの役目なのかと思います」

私立下北沢成徳高等学校バレーボール部 小川良樹監督


子どものどういった部分に注目する?

「もちろんフィジカル的なところも見ます。体つきや筋力、ジャンプ力とか。だけど

私は目を見るかな。やる気があるか、体操が好きか、戦うのが好きか、競争したら

絶対負けたくないっていう子だったり、すごく話がよく聞ける子だったり、全然言うこと

聞かないんだけど気だけは強い子だったりとか、そういう特徴のある子、クセのある子は

いいなって思う。その子をどういう形で本気にさせるかは次の段階でいいじゃないですか。」

埼玉県立戸田翔陽高等学校女子体操競技部 菅原リサコーチ


子どもの競技と学習の関係とは?

「ただちゃんと授業を受けるんじゃなくて、クラスを引っ張れ、授業がやりやすい

雰囲気をつくれ、学校の中心になれと言ってる。大人ぶって、恥ずかしいのを嫌がってる

ようなやつはダメだと。会社に入った時に、『はい、自分がやります』っていうふうに生きて

いかないと。誰も名前覚えてくれないよって。ほかの生徒はそれを見てクスクス笑ってます。

でも、そういうことを地道にやってるから、大きな舞台に立っても動じない。」

私立花咲徳栄高等学校硬式野球部 岩井隆監督




(カラフルな付箋は僕の本を読み込む時のクセです。(^-^;))

 

どの先生方も様々な失敗や挫折を乗り越えて来られた方々なので、言葉がぶ厚い。

各校の成り立ちから、現在、そしてこれからのこと。

それぞれが簡潔に約10P以内にまとめられていて、そして代表者の直接の言葉を

交えながら様々なエピソードが次々に語られています。

 

そして、その中で僕が個人的に一番感情が入ってしまった箇所は、こちら(笑)。


 

子どもに届く言葉とは?

 

「ロサンゼルスでいちばん強いフェアファックス高校というところと試合を

させてもらったんですけど、NBAに行くんだろうなっていう選手もいるチームで、

かなわないんですよ。ボール取られて、ダンクやられて、もうふにゃっとなってる。

するとデイブさんがタイムアウトをとって、うちのエースだった三井(秀機)という

選手に片言の日本語で言ったんです。

『ミツイ、お前いい選手。ボール取られたけど、何で戻って、

追っかけて、がんばらないか』 と」

 

その問いかけに三井は泣いた。泣きながらボールを奪おうと2m級の外国人に

飛びかかった。井手口はその姿に嫉妬さえ覚えたという。

 

「当時のぼくだったら、『ふざけるな、この野郎』『何で戻らねえんだ』って、

そんな言い方しかできなかったでしょうね。三井にしても、ぼくにどんなに厳しく

怒られたところで、意地でも涙を流すようなことはなかった。中学生の時から

練習に来てくれたりしていたし、高校でもずっと一緒にやってきた。それが

会って2週間しか経っていない指導者の言葉で泣きながらプレーするわけですから。

彼女を取られたような気分でした」

私立福岡第一高等学校男子バスケットボール部 井手口孝監督

 

 

 

んー・・・。

 

剣道したくなって来ましたね(笑)。

 

娘にも、「お前いい選手!」 言葉がけ、続けたいと思います。(^-^)