少し前のこと。
少剣上級者クラスにて、T先生が「剣道の上手い子の条件」のひとつとして、
「相手を前で捌く(さばく)」、ということを指摘しておられました。
前回の県大会を見ていてもそれを出来ていた子は見ていた範囲、ひとりかふたり
だったとのこと。
「そういうことも覚えていかなあかんよ。」
それで、思い出したのがT先生の地稽古の様子。
竹刀捌き、それらが示唆に富んでいてとても面白いのです。
先月の松岡錬成会からの切り抜きなのですが・・・、
まず、簡単に打たせない(笑)。
右、T先生。左、少年剣士が打ち間に入って来たところ。
コテッ・・・。
手首の操作のみで、少年の竹刀を右に「パンッ!」と跳ね上げる。
「バレバレやんか。やり直し。」という声が聞こえてきそう(笑)。
別パターン。いなす。
またもここから・・・、少年、フェイントを織り交ぜタイミングを探ります。
竹刀を裏に回して、もう一度、コテッ!!
今度は上から竹刀をかぶせて右下方向に「ひょいっ!!」↓
ととっ・・・。完全にバランスを崩され打突も途切れてしまいます。
まるで合気道(?)を見ているよう・・・。
打つべき機会で、打つ。
少年が攻め足から瞬時、メンに跳ぼうとするところ。
「ここ!」を・・・。
出ばな面。
「最後まで、決める。」
言葉以上の、言葉があると感じます。
もちろん、ちゃんと打たせたり・・・、
言葉による指導もあります。これは、左手の握り方、でしょうか。(^-^)
娘にも見せてみると、
「へぇ~~。」と感心しきり。
いろんな技術、剣道を見せて下さってるんやで。転がされたり(笑)、怖がってばかり
いないでちゃんと見て、学ばせてもらわないと。
まず、しっかり掛からせて、頂きなさい。
(T先生に真っ先に掛かる子は気合いの入っている子、とは松岡少剣の不文律(笑)。)
複雑な表情をしておりました(笑)。