ジュニア大会から一週間・・・。


松岡少剣ではK監督先生式の下、現在、ひたすら「コテ」の稽古です。

これまで積み重ねて来た「メン」の稽古が生きるように・・・。

コテがあって生きるメン、メンがあって生きるコテ。
 
言わずとも、先生の意図が伝わって来るようでした。

大事な試合で出なかった結果。
 
先生も、現状を少しでもプラスにして行こうと悩んでおられるみたいです。

「自分達も進みますけれど、相手ももちろん進んでいますから・・・。」

大会後、絞り出すように話して下さった先生。

少年剣道、結果が全てではないですが・・・、
 
勝って学べることがある。

頑張りが報われる瞬間がある。
 
いや、あまり真剣になり過ぎるのも考えものなのか・・・。

たかが子供の剣道。
 
たかが子どもの習い事。
 
う~ん。
 
僕はそうは思えない。
 
素晴らしい、試合を見ました。
 
大会を振り返り、娘編。
 
かなり気合が入っていたんです、当日(笑)。

一拍子の速いメン打ち、相手を打つタイミング、
ちょっと本人も手応えを感じ始めていた頃で、
あとは、試合で結果を出すだけだ!
本人も、親も(笑)、密かに秘めた期待・・・。
 
実は何より、娘の憧れM先輩がこの大会で4年生時に入賞し、
そこからきっかけを得て県有数の選手に。
強化選手に選ばれ強いライバル達と切磋琢磨する稽古、
選ばれた先生による特別な指導・・・。
その話をずっと聞いていたのでそれは鼻息も荒くなり(笑)。
 
しかし、一回戦であれよと言う間に二本負け。

試合後、何も言葉をかけませんでした。
 
面を外して、泣いていましたから。
 
ああ、泣けるようになったんだ。
 
しばらく、そっとしておくことに。

素晴らしい、試合。
 
娘と、こちら側から勝手に目をつけている、選手がいます(笑)。
 
もちろん、同学年の女の子で、話したこともない違う道場の子なのですが、
 
その子は、昨年も三位、そして今年も・・・、三位入賞(!)、
二、三年生は男女混合にも関わらず。
 
そして、僕も非常に考えさせられたのですが、その子、
試合でほぼ「大きなメン」しか使わないのです。
 
多分、指導者の先生がまだあえて教えておられないのだと思いますが、
それでも、勝つ、勝つ、勝つ!
 
足を使い、間を計り、自分の打つタイミングで、思いきり、打つ!!
 
見ていて惚れ惚れする剣道です。
 
安易に「勝つため!」と急いで「一拍子の速いメン」を教え込んでいた
自分がなんだか恥ずかしくなるようで・・・。

決勝をかけたその試合。
 
結果、その学年で準優勝した男の子に延長4分を戦って敗れ(3試合分!)、
コートを出るなり号泣しながらコーチの元に歩み去った彼女。
 
本当に、気持ちの入った良い試合でした。
個人的にはその後の決勝戦よりも感銘を受け。
 
ちなみに、娘はまだ一度もその子に勝ったことはありません。
これからも、勝てるのかな・・・(笑)。
あの子は、もっと強くなるだろうな。
 
そして、他にもベスト8、ベスト16に残った女子選手が・・・。
 
来年、4年生のトーナメントからは完全に男女別。
 
娘よ、涙を忘れるな。
 
それは、本気になり始めている証拠だ。
 
君が敗けたあと、そこを去れずに最後まで試合を見続けた父だ。
 
この日、試合に出たこの学年の57名。そして選ばれずに試合に出られなかった
強い選手もきっともっとたくさんいる。

これが、君の世代だ。
 
また来年。またこの試合で。
 
きっと、帰って来よう。
 
もっともっと強くなって帰って来よう。