手元には、今年一年間撮り貯めた、娘の50試合超の動画があります。
それを夜な夜な見返しているのですが、やはり、決定的に、
娘には「欠けている」技があります。
それは、少年剣道においてこの技がないとほぼ試合に「勝てない」と
言っても過言ではない、一拍子で打ち込む「速いメン打ち」。
対するは基本技、素振り稽古で行う、肩から振りかぶっての「大きいメン打ち」。
同時に打って、当然先に当たるのは一拍子の速いメン打ち・・・。
試合動画があります。
始め!!娘が振りかぶった次の瞬間・・・、
パン!と打ち抜かれて、旗・旗・旗、メンあり。
二本目、全く同じ展開・・・。
実は、「剣道のメン打ちにはどうやら試合用?があるらしい。」というのは
割と早い段階から気付いておりました(実際に先生方にあれはなんですか?と
質問したこともあります(^-^;))。
しかし、自分も剣道を習い始めて竹刀を振るようになり、分かったこと。
この二つのメンは、「同じ」。
いや、見た目は明らかに違うのですけれども、「大きいメン打ち」の流れの先に、
「速いメン打ち」が存在する。つまり、「大きいメン打ち」がちゃんと打てないと、
「速いメン打ち」は打てない。稽古に稽古を重ね、何度も何度も竹刀を振り、
身体が無意識に剣道の動きを理解し始めたその先に、洗練された次の技がある。
実は、教室では教えてもらえないので(笑)、それでもなんとか娘を勝たせたい、
と思った僕は大人の悪知恵でとある剣道書籍を発掘、購入。それは運動理論を
駆使して「速いメン打ち」を解説・身に付ける、という趣旨のものでした。
全く素人でも、剣道の「速いメン打ち」が打てるようになる!?
しかし、その成果とばかりの付属DVDを見て愕然・・・。
これ、全然剣道じゃない・・・。
ああ、だから、教室では教えないんだ。まだ、早い。
それ以来、試合で勝てなくても、経験、経験。
思いきり打て、前に出ろ。
ないならないなりに、精一杯考えて努力しよう。
間合いを意識しよう。簡単に打ち込むな。よーく相手を見よう。
あー、また負けた・・。
でも、なんとなく、剣道の試合っぽくなってきたじゃん。
そして・・・、その日は突然訪れたのでした(次回に続きます)。
画像は、これから自主練、です!