横尾忠則の日記 YOKOO'S VISION

横尾忠則の日記 YOKOO'S VISION

横尾忠則の昨日・今日・明日

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明かない海に広い砂浜が光でまばゆい。そんな浜辺に背の高い大きい白いキュービックな建物がある。建物の内外に大勢の人々が静かにゆっくりと歩いている。どの顔も明るく幸せそうだ。ぼくは天井の凄く高い部屋の中で池田満寿夫ではないが、かつての知人の画家や美術評論家の東野芳明さんらもいるようだ。ぼくはすでに死んだ人間で、それもかなり前に死んでいて、最近死んでここにやってきた新参加者芸術家または美術関係者に、死後の世界に入った時の心得を先輩面して何かと説明している。室内にはスーラーの点描画のように色んな色の粒子が散らばっていてキラキラとして美しい。かつてマルセル・デュシャンがスーラーを高く評価しているのを想い出して、さすがデュシャンはちゃんと死後の世界の光景を生前から予見していたんだなあとつくづく感心する夢を見た。