長い人生の中では幾度となく転機が訪れる。

そのことは歳を重ねてきたからはっきりとわかる。

転機が来る時ってなんとなくわかる。

直感なのか、それとも何か目に見えないものに気付かされているのか。


誰だって今の生き方に納得できない時がある。

必ずしも今の自分に満足しているとは限らない。

モヤモヤした迷いや、取り止めのない不安、腑に落ちない心の行方。

そうやって心の中で葛藤しながら日々悩み続けることはある。


30代後半の彼女が言った言葉。

もうそんなに若くないからやれることに限りがあるのかと。

そうだろうか。

30代後半だこらこそ、やりたい事やなりたい自分探しができて、それを見つけたら真っ直ぐ前進できる力があるのではないだろうか。

諦めてはだめ。


自分がどう進むべきか、おおいに悩み、迷い、とことん考える事は大切な事で。

考えに詰まったら

時に立ち止まり、一呼吸してみる。

そしてまた歩き出す。

前進できる自分を信じることもとても大切な事。



彼女の話を聞いて、いろいろな思いを巡らせた。

60過ぎた私だからわかることもある。

自分の30代後半はどうであったのか。

振り返り、自身に問いかけてみる。

30半ばで離婚して、3人の子どもと新しい人生を歩きだした。

それまでは世間知らずで、不器用な性格。

専業主婦で、世間との繋がりもあまり持たなかった。

しかし、生きるために必死になるしかなかったあの頃。

そんな私が40歳手前で起業した。

あの時が私の転機だったと思う。

今思えば危なっかしい日々だったが、運も良かったし、人との出会いにも恵まれたと思う。

随分助けられたと思う。

彼女と同じ様に、自分を諦めそうになったり、

どう進めば良いかがわからなくなったりと、

山あり谷ありの人生だったが

今この歳になり、気づいたことは、

歩いてきた道のりに後悔はないという気持ち。

60過ぎてもまだなりたい自分がいる。


みんな迷いながら、戸惑いながら

日々過ごしているのだろう。

人に助けられ、背中を押され。

だからこそ、どう生きていくかを考えることは必要な事で。


彼女は今の暗闇から必死に抜け出そうとしているのだろう。

彼女の転機かもしれない。


悩むことを恐れないで。

地に足をつけて、しっかり歩き出せる道をきっと見つけられるから。


モヤモヤの先にはきっと悩み抜いた答えがあると思う。

すぐに答えが出なくてもいい。

その繰り返しの中にきっと腑に落ちる生き方が見つかると思う。


答えが出せない自分を諦めないで欲しい。

歩き出せる自分の力を信じて欲しい。

陰ながら祈っているよ。