昨日の夜中。

実家の愛猫が21年の命を全うした。

彼は、

私が大学生の頃、一人暮らしのアパートで飼っていた猫のお友達として、
「猫貰ってください」
という記事を見て、
貰いに行った、生後4か月の黒猫だった。

最悪な事に、
先住猫と、相性が悪くて、
黒猫のクロは、ストレスから体調を崩した。

このままではいけない
と思い、実家の母に相談し、実家にもらわれて行くこととなったクロ。

やんちゃで、
オモチャで一時間も遊んだり、
母の抱っこで散歩をしたり、
甘えん坊でいつも母にくっついていたり、
父が自分の場所に居ると怒ってどけろ!と鳴いたり。

20歳になった去年の夏はまだ元気だったね。

ずーっと
元気でいるように思っていたけど、
先月に会った時には、
目も見えなくなり、
まっすぐに歩けなくて、
壁にぶつかりながらふらふらしていた。

食べる量も減り、
大きかった身体は、
痩せ細っていた。

今年の冬は越せるかな?

そんな気持ちで別れた。

高齢となった両親にとって、
中心的な存在だったクロ。

両親には
孫が居ない。

だから、
なおさら、クロが可愛くて仕方なかった。

会いに行ったクロは、
硬くなって、
お人形さんのようだった。

眠ってるようで
可愛くて、
いつまでもいつまでも、撫でていれた。

泣きはらした父と母。
21年も一緒にいたんだもんね。

私が無責任に育てられずに
もらわれて行くこととなったけど、

そのおかげで、
たくさん愛されて、
たくさんの幸せを与えてくれたね。

いつかは
別れる事は、理解していたけど、
やっぱり、淋しいね。

写真をプリントしようと
携帯を開いてみると、

クロを囲んだ幸せそうな
父と母の姿があった。

今日、姿は無くなってしまうクロ。
どうか、
パパとママを見守っててね。

21年間、長生きしてくれてありがとう。

あなたを貰いに行った時の事、
今でもハッキリと覚えているよ。