一緒に新しい食器を選んだ。
たいして高くない、むしろ安いもの。

少し先の事が約束できない身体になって、
食器ひとつ買うのも気持ちがのらないでいたけど、
久しぶりに二人で選んだ。

明日の事は誰もわからないけど、
今夜の食事が少しでも輝く気持ちになれたなら。


久しぶりに、
旦那様が眠っている間に
パンを焼いた。

その香りに気付いて起きてきた彼。
今までで一番巧く焼けたパン。

私はいつも、
あなたを想って、
あなたを思い出しています。