私がアーユルヴェーダを知ったのは、

ヨガがきっかけでした。

 

 

 

ヨガの学びを進めていると、

度々アーユルヴェーダという言葉が目に付き、

ヨガと同じくらい5000年も前から、

人々を健康に導くための海のように広い智慧は、

医学にまで広がり

「生命の科学」

と言われているらしい。

 

 

ということで、

 

 

初めはとても敷居が高く感じられましたが、

誰でも簡単に行えるセルフケアを大切にしていたり、

四季の移り変わりに合わせたライフスタイルを重視していたり、

もしかしたら私にもできるのかも?

と興味が湧かずにはいられませんでした。

 

 

 

お白湯を飲む事を習慣にしたり、

就寝、起床時間を、

ドーシャ

という性質に合わせて整えていったり、

ディナチャリヤ

という朝の体のお掃除習慣を取り入れるだけで、

体がとても軽くなり肌や髪の艶が増し、

心身共にどんどん変化していくのを実感しました。

 

 

またそのアーユルヴェーダの知恵は、

日本でも昔から伝えられてきた、

「お手当て、養生法」

と通じるところが多くあり、

抵抗なく導入できるものが多かったのです。

 

 

 

そして何よりも魅力を感じたのは、

アーユルヴェーダの目的の一つにある、

「真の幸福や健康とは何か?」

を見つける術が、

アーユルヴェーダでは紐解かれているという点でした。

 

 

 

 

 

 

私の出身は福島県で実家の周辺は高齢化が進み、

子どもの頃から高齢者と接する機会が多くありました。

そして大人になってからは、

ありがたいことに高齢者向けのヨガのお仕事なども沢山させて頂きました。

 

 

本当に様々な考えの方が多く、

自分で健康法を考えイキイキと過ごす方。

全て受け身で体が動かないのは年齢のせいとし、

ほとんど寝たきりでいる方。

お薬は必要最低限で食事療法で健康を保つ方。

病院通いが生きがいのようになり

大きなお薬箱を精神安定剤のように大事に持つ方。

 

 

沢山の方と交流させて頂く中で、

体の作りは皆あまり変わらないはずなのに、

日々の過ごし方、

食べたもの、

考え方により、

全く違う人生を歩むようになる。

 

 

何が良くて何が悪いというわけではありませんが、

よりよい自分の整え方を知っていれば、

人生の歩みの中でもう少し笑顔になれたり、

今という幸せを嚙み締める瞬間も増えるのではないだろうか。

と考えるようになりました。

 

 

 

当時20代の私は友人に

「どんな風に年を取って、

どんなふうに最後を迎えたいかを考えるんだよね。」

という話をすると、

「まだ早過ぎるよ~w」

とよく笑われていましたが、

私が考えるのは

「老い=マイナス」

ではなく

「老い=健やかに自分らしさを磨きながら生きる」

ということだったので、

世間一般のイメージとは少しずれていたようです。

 

 

その頃

アンチエイジング

という言葉が出てきて、

あらゆる方法で若返りを試す方が増えていましたが、

反対に何をしてもうまくいかないという方も多くみられました。

 

 

アーユルヴェーダのもう一つの目的として

「真の自己とは何か」

があります。

 

いくら良いと言われるケアでも、

自分に合っていなければ意味がありません。

美しさや健やかさを保つためにも、

先ずは

「自分を知る」

ということがとても大切なのです。

 

年を重ねていく事が楽しみになる。

そんな生き方が出来たら幸せだろうなと思います。

今年40歳になりますが、

10年20年後の自分が楽しみと思える自分は、

アーユルヴェーダに出会えて本当に幸せだと改めて思うのでした。