こんにちは!親子問題カウンセラー 竹島雅美です。
きょうのお題は「兄弟間で差別する親」です。

電球子どもさんとの関係、親との関係のちょっとした疑問に、ブログ上でお答えします。ご相談者さまの生年月日、出生時刻と場所をお書き添えの上、info@watashiraku.com までお寄せください。


モラハラをする親はたいてい、自分の子どもたちへの対応で差別する傾向がとても多いです。

上の子どもには厳しく、下の子は猫かわいがりする、といったことをします。

なぜこういうことをするのか、という理由を一言で言うなら、精神が異常だからです。

心理学的に深く追求するとキリがありませんが、根本原因はそこです。そして、精神異常が治るかというと、治りません

でも、子どもはそんなことは何もわからず、ひたすら親の愛情を求めます。たとえば、誰かが「あなたの親は人格障害だから、辛く当たるのだ。気にしなくてもいい」と言ったところで、なんのなぐさめにもならないのです。

差別される子どもはたまったものではありません。悲しい、愛されたい、笑顔で接してもらいたい、いつもそんな気持ちで、親の顔色をうかがい、それが習慣となっていきます。

それが大人になっても尾を引いて、社会に出てから人間関係を困難なものにしてしまうのです。なぜなら、子どものころは純粋なので、この時のつらい感情が潜在意識に刻まれてしまうからです。

ここから立ち直るには、まず「自分の親は人格障害だ」と認識することです。差別されたのは、自分が出来が悪い、可愛くない、からではなく、親の異常性が原因です。

もしかしたら、そう思いたくない、と感じるかもしれません。いつか愛してくれる日が来る、と思いたい自分がいるかもしれません。

すぐにはムリならそれでもいい。でも、頭の片隅で覚えておいてほしいのです。

親の人格異常を認識することがなぜ必要なのか。それは「現実を直視する」ことにつながるからです。

人生で問題が起きた時、現実から目をそむけていては、何も解決しません。

悩んでいる子どもの自分がいて、その後ろから別の自分が眺めているところを想像してみてください。

なるべく冷静に、「あなたの親は人格障害なんだ、あなたが悪いことはないよ」と声をかけるのです。

現実を認めて、そこからじゃあ、どうしていけばいいかを考える。すると、変に親に期待することが減っていきます。