こんにちは。
やたらと暑いのですが…日曜日の昼下がり、いかがお過ごしでしょうか。
私は家にこもっています。
さすがにこの暑さは危険
さて。
帝国劇場で上演中の「ムーラン・ルージュ!」、そろそろ終わりが見えてきましたね。
…寂しいです
昨年は再演の発表があったので、ここまで寂しくはなかった気がしています。
昨年3回、今年3回観劇しましたが、なんとなく思っていたことがまとまったので、書いてみようかと思います。
気のせいかもしれませんし、思い込みもあるかもしれませんが…。
この「ムーラン・ルージュ!」という演目、簡単に説明すると、
「パリのナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」のスターであるサティーンと、彼女と恋に落ちるアメリカから来た青年作家クリスチャンとの物語」です。
そのムーラン・ルージュは経営が傾いており、クラブのオーナーであるジドラーの手引きにより、デューク(モンロス公爵)がサティーンのパトロンになります。
デュークはお金で全てを手に入れられると考えている人物で、サティーンをもお金で手に入れられると思っている。
クリスチャンと会いながら、デュークとも関係を持つサティーン。
だんだんと嫉妬に狂っていくクリスチャン。
…こんな感じですかね。
キラキラの第一幕もステキなのですが、クリスチャンが嫉妬に狂いだす第二幕が圧巻で好きです
それで。
ずっと気になっていたことがあって。
それは…
「何故、この物語の主人公はサティーンなのか?」
ということでした。
全編に渡る活躍っぷりからみて、本来ならばクリスチャンが主役のはず。。。
何度か観てセリフを聞いてやっと分かったのですが…
クリスチャンが冒頭で、
「これはサティーンという女性の物語だ。」って言うんです。
この「ムーラン・ルージュ!」という演目、最後にサティーンは亡くなってしまいますが、
最後、サティーンはクリスチャンに、
「私たちの物語を伝えて。そうすれば私たちは一緒。どんなときも。」と伝えます。
つまり、このサティーンの言葉を受けて、クリスチャンは物語を書くのです。
「ムーラン・ルージュ」という物語。
だから、この物語はクリスチャン目線で書かれていて、サティーンが主役なのではないかな…と思いました。
私たち観客は、もちろん「帝国劇場にミュージカル「ムーラン・ルージュ!」観に来た」観客ではありますが、
帝国劇場にミュージカル「ムーラン・ルージュ!」を観に来た観客
パリの高級ナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」の観客
クリスチャンが(サティーン亡きあとに)書いた「ムーラン・ルージュ」を観ている観客
もしかしたら、この3つの役割があったのでは…とも思いました。
冒頭で舞台を横切るクリスチャン、数年後(もしくは十数年後)のクリスチャンですよね??
彼が「ムーラン・ルージュ」の看板を上げて、この演目は始まります。
たまに、サティーンと恋に落ちていたときの若いクリスチャンではなくて、のちのクリスチャンが出てくるのも、その彼が冒頭の看板を上げるのも、のちのち彼が「ムーラン・ルージュ」を書いたという設定があるからかなとも思ったのですが…どうでしょう。。。
劇中劇もありますし、かなりな入れ子構造をしている感じがしました。
もちろん、私が受け取った感覚なので、観る方によっても全然違う感想があると思います。
もしかしたら、周知の事実かもしれませんし(…だったら恥ずかしい)
そんなこんなを昨年思っていて。
今年再演があって、今年の公演プログラムをパラパラと見たら、あーや(平原綾香さん)が似たようなことを書かれていたので、私も書いてみました
しかし。
7/6(土)の6回目、妹と一緒に観劇した際の終演後。
「ムーラン・ルージュ!」初観劇だった妹からどんな感想が聞けるかとわくわくしていたら、
「あー、お尻が痛い。…痔かなぁ?」が彼女の第一声でした
…私、能面みたいな顔をしていたと思います。
そしてその後、なんの感想もなく。。。
そんなことあります??
ホントに物の見方は人それぞれなんだなぁと思いました。
ただ、前にも書いたのですが、この演目で妹が唯一興味を示したのが、クリスチャンを演じる井上芳雄さんでした。
開演前の柱のクリスチャン(井上芳雄さんバージョン)を見て、
「この人、かっこいいね」と言ったり。
公演プログラムを見て、
「へー。福岡出身なんだー。」
「45歳?へー、全然見えないね~。」と言ったり。
それだけでも一緒に観た甲斐があったと…思いたいです
長ーくなってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました
おまけ
その日のお昼に国立新美術館に行ったときにみた扇子。
いいな…と思ってはいたのですが、そのときは買わず。
でも、どうしても気になって、ネットで調べて購入したのが先日届きました
このタッセルがステキです。
エリザベートごっことかできるかもしれません(笑)。
それでは、残り少なくなってしまいましたが…良い週末をお過ごしください。