小学校三年生の久美ちゃんは重い心臓病をもっていました。
あるとき、容態が急変し緊急手術になりました。
前夜まで、「看護婦さぁん。お話しようよぉ」と絡まっていたのに・・・。
八時間の手術のあと、久美ちゃんは集中治療室で何度も心臓が止まりました。そのたびにご両親が呼ばれ、久美ちゃんの名前を呼び続けました。
そんな状態が数日間続き
ある日・・・
久美ちゃんは、ポッと目を開けました。
呼吸も器械でやっていましたが、自分の呼吸が十分に出来てるようでその器械もはずしました。
久美ちゃんは、私とご両親の前で話し出しました。
あのね、久美は橋のたもとに立っていたの。大きな川が流れててね。久美の方には何にもないんだけど、向こう側の川原は遊園地になっていて子供たちが楽しそうに遊んでいるの。お花もたくさんあって、暖かそうだった。そしてね、橋の向こうでは、死んだおじいちゃんがおいで、って手を振ってるの。だから、久美は行こうと思ったわ。そしたらね、久美、久美って私を呼ぶお母さんとお父さんの声がしてね振り替えったら、ベッドに寝てた・・
やっぱり・・・あるんだね
生きて欲しいときは、よく、耳元で名前を呼びなさい・・・っていうけど・・・