守るべき人






ToshiとYoshiki…

そしてケリーとジェニファー・・・



慌ただしい日々の中で

こんな暖かい食卓を囲むのは、皆久々だった。




食事の直前に起きた…


Toshiにとっては、悪夢のようなアクシデントも・・


ケリーの機転で…


なんなく乗り切れた。





ケラケラと笑いながら・・

よく食べるYoshikiを…


Toshiは目を細めて

       見つめた…



その様子を見ていたケリーが…



お二人は・・・


離れちゃいけないと


僕は思います。。。。。



突然・・・・・・つぶやいた。



ジェニファーも

私もそう思うワ!!☆






YoshikiとToshiは・・・


顔を見合わせた!






スパゲティとガーリックトーストを、パクっと頬張りながらYoshikiが・・・



トシ!

皆こう言ってるけど…


どおなの?



少し頬を赤らめて…


Toshiが



ずっとヨシキと


一緒にいたくて来たんだから・・・



もう、離れません!


力強く 言った………。




ジェニファーが・・・


お二人が、ずっと一緒にいるとおっしゃるなら……


私とケリーは

死ぬまで 

お二人の

   お世話をさせて

    頂きますワ☆




そう言って

三人に、サラダを取り分けた。




穏やかに…

暖かく時は流れ・・・



みんな

お腹いっぱいになった頃…




リビングの電話が鳴り響いた。



ジェニファーが席を立ち

受話器を取ると…


日本からの国際電話だった。



Yoshikiが
話を聞くことにした……。


L.Aの大雪の取材をしていた、日本のテレビ局の特派員から……

Yoshiki邸に滞在する

Toshiが目撃された!

との情報が日本に入った。

その真相を

聞かせて欲しいとのこと……




Yoshikiは・・・

少し考えて・・・



トシは日本にいないんですか?

とぼけることにした……


固唾を飲んで見守るToshiに、ペロリと舌を出して笑った。



電話の向こうから………


Yoshikiさん!?

もしかして・・・

ご存じ無いのですか!?

こちらは、大変な事になってるんですよ!



Toshiさんのプロデューサーが…

突然いなくなった彼を探して!テレビスポットまで流してるんです!


いなくなる理由も分からない為………

事件の可能性もあると、警察も動いてます。



本当に………

目撃されたのは・・・

Toshiさんではないのですか!?





違います・・・。

心配です・・・。

こちらでも…探してみます。

そう言って電話を切った。




Yoshikiは

Toshiの元へ……

ゆっくりと歩み寄り・・・


Toshiを抱きしめると……





逃げ切れるのか……?


ずっと…

一緒に………
  いられるんだろうか…



吐息のように・・・・・

   そう…つぶやいた。





こっ! こんなトコで・・・


抱擁ですかぁ~!?





ただならぬ二人の様子を察知して・・・


ジェニファーがおどけた。



それとは逆に………


ケリーは


生まれて初めてのFamily…

私が、お二人を……


離れ離れにはしませんから!





二人は

ケリーの頬を伝う涙に……

本物の 愛情を 

    感じていた……。