Family 





ジェニファーが…


主人(あるじ)に言われ

庭師のケリーに電話を入れ


ガーデンプールでの


YoshikiとToshi様子を話して聞かせた。




ケリーは…


あのお二人なら・・・

と、容易に想像できて!


吹き出していた。



使用人である自分を…

ランチに招待して下さると、ジェニファーから聞いたケリーは・・・



自分には

一人も身内がいない為…



飛び上がりたいほど!

嬉しかった………。






シャワーから

二人があがると・・・



ジェニファーは


熱いミルクティーを居間のテーブルに置き・・・




ランチの支度が整うまで、身体を休めるよう話すと…

キッチンへ向かった。




二人は、改めてジェニファーの愛情に感謝し……


ティーカップで乾杯!





その時………


外の様子がザワザワと騒がしくなった!



Toshiが素早く立ち上がり、窓から表の様子を見た!


雪空に、ひときわ明るいライトが………

外壁から


Yoshiki邸を照らし…


脚立の上に乗った人の肩には・・・


大きなカメラ・・・


その他の人の片目は、しっかりとファインダーを覗き・・・


そのレンズは…


Toshiの立つ…



大きな窓に


向けられていた…!





一斉にフラッシュがたかれ…


明らかに、Toshiの姿は…


ファインダーに納まってしまった。。。。。




ヨシキ!


終わったよ………


こうなる前に!

ヨシキだけの俺になると

決めて来たのに…………




Yoshikiは!


すぐさまケリーの携帯に電話をかけた!



何とかして表の人山を、退散させて欲しいと・・・!


そんな騒ぎを知らないまま…

ジェニファーのランチの支度は着々と進み・・・


ダイニングテーブルには


サンドイッチやスパゲッティ……フルーツポンチや
クラッカー等々


楽しい食卓が出来上がりつつあった。。。





ガックリト

肩を落とすToshiを…


Yoshikiは
しっかりと抱きしめ・・・


大丈夫だよ! トシ!


Yoshikiも不安だったが…

そう言うしかなかった。



そんな時でも

トシのスノーマンが 
微笑んでいてくれる事に…


Yoshikiは…
    救われていた。



少しして、表に目をやると…

さっきまでのカメラが・・
一台もない!



エントランスから


意気揚揚と!ケリーの声!

もう!誰もいませんよ~!

二人は顔を見合せ・・・

ケリーに走り寄ると…

同時にケリーに抱きついた。


と………


ケリーの服装が、いつになく紳士な事に驚き…

Yoshikiが聞いた!


ケリー
どうやって、奴らを追い払ったの???


ケリーは照れ臭そうに・・

ある有名な事件を取り扱った…マスコミに顔を出さない弁護士の名を、ちょっとお借りしました。



許可を取れば、改めて取材に応じるが…
許可なく撮ったフィルムは回収!
出さなければ・・・
大変なことになります…と。

そう言って、紙袋いっぱいのフィルムをヨシキに手渡した。


凄いぞ!ケリー!

取材要請が来たら、窓際のトシは!ロウ人形だった!なんてどお!?


Toshiは…

ホッとして、うなずくだけだった・・・




何バタバタされてるんですか~!?

ランチの支度が整いましたよ~♪



ハーイ!

三人は肩を組んで…

長い廊下を歩き・・・

ダイニングへ向かった。



テーブル横で…

三人を待つジェニファーの表情は…

まさしくMother。゚*。゚*。゚*


正装したケリーと・・・


バスローブの

YoshikiとToshi・・・


フリフリのエプロン姿の
 Mother ジェニファー…




ずっと…一緒にいた

本物の 
 Familyのようだった…