抱腹絶倒!&感動いっぱい オペラ『瘋癲老人日記』 | かめのしっぽ☆'s ふらっと ふらいと ~旅ときどき日常~

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Yahooブログから引越して来た、かめのしっぽ☆です。

大好きな飛行機や旅のこと
飼い猫や家族ネタも盛り込んだ記事を、日々、綴ってまいります。
読んで大笑いしていただけたら、幸いです。

観ている人を「泣かせる」舞台より
人を「笑わせる」舞台の方が
はるかに難しい、という話を聞いたことがあるけれど

ホントに、その通りなのだろうな、と思う。


原作があって、脚本や演出があって
演者・奏者・指揮者、それぞれの役割と実力があって
間合いと、ちょっとしたしぐさと表情と

プロならではの表現力が自然に醸し出され
観る人たちの五感と感性・感情に訴えていく・・・

こればかりは、その場に居ないと感じることが出来ないし
その場に居たからこそ、受け取れる感動と感想がある、というもの。


さて。
かねてから楽しみにしていた
オペラ『瘋癲老人日記』
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観てまいりました。


当日は、微力ながら
会場で受付のお手伝いをさせていただきましたが
そこで、ちょっと驚くことがありまして

来場者の中に、その筋のプロの顔が多かった、ということ。

つまり、プロの舞台・演奏を、プロの人たちが観て・聴く、って
考えただけでも、凄いなぁと。


ある意味、プロフェッショナルであるがゆえの
直球の感想や助言が飛び交う世界でもあるのだろうけど
プロの目、プロの耳は、本当に物凄くて
研ぎ澄まされた感性、特別なものがあるのでしょうね。。。


終演から一晩たち、二晩経つと
ブログやFacebookなどに
今回の公演の感想などがいっぱいアップしてあって

こそっと覗いてみたら
来場されたプロの方々の感想がみな
ほめ言葉で埋め尽くされていたのには、更にビックリ!

やっぱり、相当「面白かった」
ということで、評価がかなり高いのでしょう。


個人的には、母国語である日本語での上演だったこと
とてもわかりやすくて、助かりました。


大絶賛!抱腹絶倒!!感動いっぱい!!!の
このオペラ

「老人」役の岡元敦司氏が本当にキモイくらいに素晴らしくて
歌唱力は勿論だけど
一挙手一投足に至るまで
妥協のない、異常なまでの演技力には

まさに、うわぁ~~~~~~~~~!!!!!
と、頭を掻きむしりたくなるほどの理解不能的な面白さを感じ
その舞台の、まさにその「世界」に
ぐいぐい引き込まれていきました。


その老人、いわゆる「足フェチ」

息子の嫁に、恋心をいただき
特にその足には、異常なまでの執着心を持つ・・・。

足の裏を指で突き
愛おしそうに足の指、1本1本をなぞり
足の甲を撫で、ついには脛に頬ずりをしたり
つま先を口の中に入れて舐めたり、と
(まぁ、演技ですから、実際には…ね)

ぎゃ~~~~~!!!
これはもう、猟奇的っ!

♪踏まれていたい~ 踏まれていたい~
 死んでも君に 踏まれていたい~

って、うわぁぁぁぁ💦

そしてついには、自分が死んだら
息子の嫁の足型を彫った墓石の下で眠りたい、と
朱墨で足型を取ろうと、タンポでぽんぽんやっているうちに
持病の高血圧が一気に上昇し、ぱたっと・・・


と、まぁ、その老人を中心に
妻や息子・娘、甥っ子に孫息子、専属の看護師が
それぞれの持ち味を生かして関わり合い
ま~、面白い、面白い!!!


そして何よりも、我がヴォイトレの師匠
新宮由理先生演じる「息子の嫁」
これがまた、何とも妖艶な美しさを醸し出し
ステキでしたよ~、とっても。

自分の欲望のためには
手段を選ばぬしたたかさを備えた女。。。

本当は愛してなどいない(であろう)夫
夫もそのことを知っていながら、気づかぬふりをする。

でも、夫の家は相当な資産家のようで
息子の嫁は、高価なバッグや宝石を欲しがり
その様子を見て、足フェチの老人である、息子の父親は
いとも簡単に30万円を手渡し

「好きなバッグを買いなさい」と言う。


これは使える!と悟った息子の嫁は
風呂場の鍵をかけずに入浴し
夫の父を招き入れ・・・

更に、3000万円もするキャッツアイの
大きな宝石の指輪をねだり
それも自分のものとする。。。


いやいや、欲しがるのは高価なバッグや宝石ばかりでなく
好青年である夫の従弟を好きになり
その従弟もまた、自分に惹かれていることを知る。

そして、そのあたりはまさに「よろしく」やっていて
そろばん片手に、きっと、緻密にいろいろなことを
計算高く行っている嫁なのでしょうね、きっと。


と、まぁ、とにかく、面白いんです。

息子の嫁を演じた、新宮先生
指先の細やかな動きも、歌舞伎の見得を切るしぐさも
紗の衝立の向こう側で展開される
ちょっとお色気ムードたっぷりな演技も
物凄くお上手でした。

歌声にも、どこか艶っぽさがあって
へー、先生ってやっぱり、こういう役どころ
ぴったりだなぁ、なんて思ったりして。
へへへ。

カルメンもそうだしー
『ジャンニ・スキッキ』のツィータもそうだしー
『卍』の光子もそうだしー


日本の文豪、谷崎潤一郎原作の本を
ここまで上手に展開させた
作曲・脚本・オケの指揮もされた
若手天才作曲家、西澤健一氏の才能も、物凄いですね。
彼はたぶん、天才です。


今回、ちょっと優遇措置をいただきまして
私が座った座席は、最前列の端っこでした。

終演後のご挨拶から、写真解禁ですので
私もこの位置からしか撮れない光景を
何枚か、撮影させていただきました。
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余談ですが
2部の開幕前、客電が落ちるちょっと前に
上手袖にスタンバイされていた、西澤氏

顔を向けたら目が合いまして(笑)
にま~っと笑いながら、両手をふってくれたのが
なんだかとっても嬉しかったです♪
・・・受付係、やっててよかった! あはは!


出演者のみなさま方、お疲れ様でした。
素晴らしい舞台と演奏を、ありがとうございました。
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やっぱり、面白いです。
『卍』プロジェクトのオペラ、凄く楽しいです。
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なんたって
こんなサービスショットも撮らせて下さいますし、ね☆
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終演後、出演者の方々は
ご挨拶とお見送りのため、ロビーに出て来られます。

おおかた、お客様がはけたころに
お声がけして、新宮先生の写真を撮らせていただきました。

まー、ステキな笑顔✨
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新しいスマホで撮った、初めての先生の写真~💛
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先生の笑顔、いつも輝いてるな~って思うけど
今回の演奏も、とても素敵でした。
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そうそう、私たちもお帰りになるお客様を
会場の出口でお見送りしていたら

「このイラスト、どなたが描かれているのですか?」
という質問を、複数、受けました。
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・・・私が、訊きたいくらいです。はい。


ホンットに、よく似ていますよね~。
あー、楽しかったな。
また観たいな~っ。
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次回はどんな作品が生まれてくるのか
楽しみで仕方がありません♪

『卍』『瘋癲老人日記』に続く作品
期待してます~、西澤さーん。