1年前、会社を辞める時尊敬する上司がくれたメッセージである。
『◯◯さん、メールありがとうございます。
◯◯さんにとっては大きな変化となりますが、持ち前の強靭な精神力で乗り越えて下さい。大変だと思いますが優しくしっかりした奥様となら大丈夫です。またあまり頑張らず自然体で新生活をスロースタートさせて下さい。では九州で会いましょう!』
『◯◯さん、メールありがとうございます。
◯◯さんにとっては大きな変化となりますが、持ち前の強靭な精神力で乗り越えて下さい。大変だと思いますが優しくしっかりした奥様となら大丈夫です。またあまり頑張らず自然体で新生活をスロースタートさせて下さい。では九州で会いましょう!』
ふと読み返し力付けられ、また励まされた。また、これとは別に“自分自身に逃げ道を作っておく”ことをアドバイスしてくれたように記憶している。
しかしこの一年間は決してスロースタートでなくずっと突っ走ってしまった。。。
兄は、要介護1、精神保健福祉手帳2級、身体障害者手帳4.及び5級(視野障害)、障害区分4となった。
兄は、要介護1、精神保健福祉手帳2級、身体障害者手帳4.及び5級(視野障害)、障害区分4となった。
現在、退院に向けてどんなサービスが受けられるのか介護保険によるサービスと障害サービス、そして引き続き医療保険分野におけるリハビリ併用ということを検討している。
最近、兄は益々しっかりしてきた。
部屋に行くと、兄のベッドに同じ入院患者さんが数人集まって兄を中心に楽しく話していた。
同室の体調の優れない人を気遣い積極的に声掛けをしていた。
外泊の時など、できるだけ自分で生活ができるようコンビニでの買い物など頻度が多くなった。
待ち合わせ時刻に遅刻気味でマナーの悪いスタッフに「君に惻隠の情はあるのか!」と注意していた。
・・・
前にも感じたことであるが元気になり始めると親・兄弟というのは長くいると息が詰まるのだろう。
しかし一人で身の回りのことをすべてできるようになるにはまだまだ時間がかかる。交通事故やJR転落や街中でのトラブル等・・・一人で生活するには命の危険を伴うことさえある。
また、私たち夫婦と兄、せいぜい5歳くらいしか変わらない。いずれ皆、歳を取っていく。
誰が先に死ぬか分からないし死なずに、他人のお世話になる時もくるかもしれない。
その時、どうなっているのか。
そんなことを時々考える。
適当な距離感も必要な気がしてきた。
色々なサービス、他人の力をできるだけ借りて徐々に生活のスタイルを確立していきたい。
“スローペース”と“それぞれの人生”を軌道修正しながら考えよう。