長い間。。。本当に長い間のお休みを頂きました。

脳梗塞は軽く済んだのですが、右手右足に軽い麻痺が残り、ピアノも弾きづらく、PCも見るだけの状態が続きました。

このブログを書き始めたのが2008年。
13年前なんですね!
年齢の事は言いたくないのですが、随分経ちました。
コーラスやヴォイストレーニングのグループは全て閉鎖し、自宅での個人レッスンだけは続けていますが、コロナ禍で、レッスンも減少し、ただ怠ける事だけが得意になりました。

何事もなければ、あと5年はベルカント・ヴォイストレーナーとして頑張るつもりだったのに・・・・と、気弱になっていました。_________が、文字を書く事は時間がかかりますが、PCのキーボードをタッチするのは、ミスは多いのですが随分早くなりました。
このブログを読み返し、頂いたコメントを読みながら、もう一度頑張れる!と思えてきました。

(https://soavemain.blog.fc2.com/)
「unavoceの初歩から始める発声講座」でお会い出来れば、幸せです。
さてさて・・・ご自分の身体の仲にある筋肉、わかりましたか?
くどいようですが~~~くどく言っても・・・『こんなに、何度も繰り返して説明して、飽きないかしら?耳にたこだわ。。。』と思っても、『ハジメテキキマシタ』って方が多いんです。悲しい事に。。。。
図を見て、『ああ、ここが・・・フクオウキンで、これがフクシャキンなのね』で終わってしまったら、次のレッスンに入れないのです。

それでは、素足になって、椅子に座って下さい。
目を閉じて・・・・・足は、絶対に見てはいけませんよ!
目を閉じたまま、右足の親指を手の指で触ってください。
触れましたよね?
次は・・・・・・左足の薬指!
どうでしょうか?
薬指がどこにあるかは分かっている筈ですよね?
でも・・・・貴方のさわっている『クスリユビ』本当に『薬指』でしたか?
・・・・・・足の指は独立して動かす事が無いので、中指・薬指のはっきりした感覚を持っていない方が多いようです。人の感覚って、こんなものです。感覚も大切ですが、そのイメージを具体化しましょう。

腹横筋と腹斜筋が、どんな動きをするか分かったら。腹直筋=俗に言う『腹筋』をしっかり声を出しながら覚えます。
最後に、これらの筋肉を支える骨盤低と、横隔膜・肋間筋が、バランス良く使えなければ、歌の為の呼吸は出来ないのです。

マチルデ・マルケージ①
竹筒を加えたり、ロボットになったりお腹からの息のみで歌う事は終わっています。
口蓋の形と響き、息の流れ。。。。。全て終了しています。
最後のマルケージのレッスンですよ。

・立ちます。立ち位置、足幅などは貴方の『楽器』に任せてください。
・わざわざ考えなくても良いのですが・・・最初のCを歌う前に、呼吸の準備は出来ていますね?横隔膜が下がり
 肋間筋が背部を膨らませ、自然に、腹横筋、腹斜筋が膨らみますね。
・骨盤低筋(ここでは恥骨辺)から腹直筋を上げて歌い始めます。骨盤低筋が上がらないように。
 腹直筋は、脂肪の奥ですよ。お腹の表面ではありません。
・ここまで、どこにも余分な力が入らないで歌えましたか?歌声の終わりは、お腹からの息が終わった時です。
 自然に終わる筈です。最後の声が、胸に入ったら・・・・未だこのレベルは、早すぎるようです。
 「急がば回れ」です。 

自分の身体で、単なる感覚だけでなく、これらの筋肉の動きがしっかりと分かったら、呼吸法は終了です。
きっと、驚く程自然で、深い声が聴こえたと思います。

同じように、先に進んで下さいね。
脱力・呼吸法・息の送り方・筋肉の使い方と、文字で書いてしまうと簡単な印象ですが、身体が覚えるまでレッスンをしていくと結構長い時間がかかると思います。

コンコーネ25番・・・終わりました
パノフカop.81a・・・終わりました
コンコーネ15番・・・終わりました・・・・


「・・・そうですか・・・・・・・それでは、どんなレッスンがお望みですか?」

アリアが歌いたいんです!
ステージで歌いたいんです!
コンクールに出たいんです!

「じゃあ、ちょっと聴かせて下さいね」・・・・・・・・・・・・ 


長年ベルカント以外の発声法で歌ってきた方には、脱力からやり直すのは苦痛であり・・・屈辱と感じる方もいらっしゃるかと思います。
でも、本当にベルカントで歌いたいなら、今までの歌い方を暫くの間忘れて、初心に戻って『騙されたと思って』マルケージから始めて下さい。
今まで歌い続けてきた『実力』があるのですから、少しの間戻って脱力・呼吸法・息の送り方・筋肉の使い方を習得すれば、柔らかく繊細なppから伸びやかなfffまでの幅広い豊かな表現力で、低音から高音までの、しっかりした響きで歌う事ができるようになります。

『急がば回れ』って、大切ですよ


今までの発声講座で、大雑把ですがベルカント発声の基礎的なことは、書いてきたつもりです。
この流れの中で、支え(アッポッジョ)・換声点(パッサッジョ)・una式ヴェルヌーイの法則を用いて表現(キューゾ)・高音の歌い方(アクート)は、特に大切です。
表面的な筋肉の使い方は、セラバンドを使ったり伸びのあるゴムで、身体を動かしながら練習しましたね。
次に必要な事は、身体の表面からは感じられない『内筋(インナーマッスル)』の使い方です。


さて、レッスンです!
自分の身体を最高の『楽器』にする為に、先ず腹横筋(ふくおうきん)を、知りましょう。
お絵かき苦手なので、どこにあるかは、自分で調べてね!
でも、どこにあるかが分かっても、自分の感覚で知らないとダメですよ。
簡単に書くと、、、
咳をした時、自然にお腹の筋肉が動くでしょ?
この時、下腹から横隔膜下まで、咳と同時にお腹が凹む様に動くのが腹横筋です。
この腹横筋は、内腹斜筋・外腹斜筋と共に、呼吸法、アッポッジョを学ぶ為には、絶対に知っておかなくてはいけない筋肉です。

筋肉を鍛えるって書くと、筋トレだと思う人が多いのですが・・・
勿論、スポーツ選手並みに鍛えれば、お腹の脂肪もスッキリ。
ウェストもキュッ!と締まりますね。

でも今は、少しづつ鍛えて、自分の筋肉を感じられるようになる事が大切です。
 
「先生~~鍛えればスリムになるかしら?」なんて~~~私に絶対に聞かないでね!!!

強調文