『ゴールデンカムイ』にどハマりしました。

読み終わってからずーっと金カムのことで頭いっぱいで(マシになったけど今も絶賛継続中)、思考の大半を常に占められるハマり方をした作品ってすっごい久しぶりかも。。昇天


作品名は以前から知ってたけど想像以上にぶっ飛んでいてめっっちゃくちゃ面白くて。
ストーリーが純粋に面白いってのももちろんありますが、かなり時間をかけて丁寧に調べてるんだろうなってのがヒシヒシと伝わってくる作者の博識っぷりがすごくてね!!
最初電子で読んだんだけど紙で購入したら参考文献の数エグくてビックリした…

発想力と知識と、それらをユーモアも混ぜながら物語として組み立てて落とし込む力が抜群すぎて感動レベル…拍手キラキラ


なによりも作者の野田先生、この物語をすごく楽しんで描いてるんだろうなーってのをめちゃくちゃ感じるんですよ。
自分の好きなように描きたいようにこの物語を創ってるんだろうってのが読んでいて伝わってくるのです。

むしろ読者よりも1番楽しんでるのは野田先生じゃなかろうか
書き手の熱量ってこんなに読み手に伝わるのかって。

あと、いい意味で他人の目を気にしてないというのかな。
野田先生自身もクセがかなり強そうニヤニヤww


うまく言えないけど、"想いの軸"みたいなものが最初から最後まで一貫して通ってた作品だったと思う。
だから勢いが衰えないし、読んでいて面白いと感じるんだろうな〜。

スピード感がありながら、おバカ加減とシリアスを絶妙なバランスで保っていたのは本当にすごすぎるの1言でした。
バカやってるかと思いきや、突然ドーン!って重ためのテーマを顔面に叩きつけてくるというか笑い泣き


日本の近代あたりの時代って個人的にあまり得意ではなくて汗
なんていうか、、引っ張られやすいっていうか。。感覚がそっちに持っていかれやすくて、読んだ後にグッタリしちゃうんですわ昇天

フィクションメインのなんちゃって時代感なら平気なんですけど(鬼滅なんかは全然平気w)金カムはしっかり寄せて描いてるので最初躊躇したんですよねー…

でも面白くて一気読みしちゃって案の定しばらく放心昇天昇天昇天ww

  ​アイヌ文化に垣間みたもの

明治末期の日露戦争後の北海道が舞台で、アイヌの金塊を巡るバトルマンガ…でいいのかな。公式では「和風闇鍋ウエスタン」と称されてます。←的確ww

感じることは数えきれないくらいある作品だけど、個人的には中でもアイヌの文化がとても興味深かった。
"アイヌ"って今までぼんやりとした認識しかなかったけど、このマンガがきっかけで興味持つ人も多いんじゃなかろうか


調べられてるとはいえあくまでマンガだし、現代ではきっとまた違うとは思いますが、本当に自然やカムイ(神)と密接につながった暮らしをしていたんだなって。
世間がどれだけ変化しようと大切なことをずっと継承し続けてくれた存在で、自分達の文化にとても誇りを持っている姿にすごく揺さぶられました。

あと先住民族ってスピリチュアル的な文化のイメージがあったんですけど、めちゃくちゃシビアで驚いたアセアセ
変なスピリチュアルや新興宗教なんかよりずっと合理的です。故に説得力がある。



神様と共に生きるってこういうことなんだろうなぁ。情じゃないんだよね。いや、情ももちろん大事なんだけど。


根底にあるのは"情"ではなくて、"感謝"と"敬意"なんだと思う。
私たちの感覚(情)でみたら残酷だと思えることでも、そこに神や自然への感謝や敬意がしっかり刻まれているのならきっとそれは正しいことで。


逆にぱっと見良さそうにみえるものでも、そこに感謝や敬意が入っていなければそれは神への冒涜になるのかもしれない。
残酷やかわいそうなこと=神様も怒ること、ではないんだよね。


なんていうか、神と人との原風景を垣間みせてもらった感じがします。


本誌では最終回をむかえてるけど、単行本に原画展にアニメに実写にまだまだ続くので、推せるだけ推してまいりますグーキラキラダッシュ



2022.05.23
一花ぽってりフラワー