- だれが産むか/橋口 いくよ
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この手の小説が結構好きなんですが。。。
ま、タイトルのまんま。
いろんな女性が出てきて、いろんな生き方をしている、と。
でも、やっぱりみんなの頭の中には、産むにしろ産まないにしろ、
出産のことがあるんですねぇ。産みたくなくても。
生々しい女の描写が結構よかったです。
なんかほんとに生々しい、という表現がぴったりのような。
イベコンの女の子が、失言ですごいバッシングされて、
混乱してわけわかんなくなってる時の思考回路なんて、
読んでると「バカだなぁ・・・」なんて冷静に思えるけど、
私だって、パニクったら、こんな感じだよな。。。とかね。
自分に当てはまるようでゾっとしたり。。
女同士のちょっとした優越感や劣等感とか、
自分に対してまで意地を張るところとか。
なんか女のバカでダメなところも、
かわいいところも、よくわかって上手く書いてるなぁ、、、
って思いました
この小説の中で、唯一完全に悪者として描かれていた
(と私が感じた)のは、妊婦さん。
まあ、妊婦に対する視線の厳しいこと厳しいこと
気持ちはわからなくもないけどね。。。
万が一自分が妊娠するような事があっても、
こりゃ手放しで人前ではしゃぐわけにはいかないのねぇ、、、
なんて、後学のためにいい話を読めてよかったです。
妊婦が産めない、産まない人への配慮をし、
子どもを産むんでスミマセン、、、って小さくなってるのが当然。
きっとそんな時代なんだな。
って、ちょっと意地悪く考えてみました
しかしまぁ、、、女ってホント意地悪。
そして男は気楽だなぁ。。。