「もどってきたアミ」

こんにちは、鹿児島県霧島市にある日当山温泉『花の湯』のリラクゼーションセラピスト原口です。

「もどってきたアミ」を読み終わりました。

そういえば、「アミ小さな宇宙人」の詳しい感想は書いてなかったですね。

チリのエンリケ・バリオスという方が書かれたこの小説。

ペドゥリートという少年が、同じく子供の姿をした宇宙人アミと出逢い、宇宙船に乗って、宇宙の色んな星を見て、宇宙の法について学ぶ話です。

「アミ小さな宇宙人」は、本当にするすると読んで、宇宙の法は「愛」か！！

と納得して終わったのですが

「もどってきたアミ」は、「愛」について、もっと深く細かく（？）書かれています。

さくらももこさんのあとがきに、またジーンとしてしまいました。

一作目とはまた違った星へ行くのですが、地球とは違う生態系や文明や生物に関して、よく描かれているなぁと感心。

(ファンタジー小説って凄いといつも思います。)

後半では、胸に刺さる言葉がいくつかあっって、さくらももこさんが言うように何回も読み返したい本となりました。

＝＝抜粋＝＝(※忘れないように)

とある破滅してしまった世界の映像で、愛の度数が700度以上の人を救済する宇宙船が飛んでいる中、

合図を送っているが救済されなかったグループについて。

「彼らには愛が不足しているんだ。じっさいに彼らは、そのエゴイズムによってにげるという行為に走ってしまったんだよ。健康な生活とか、心身の浄化とか、精神の進歩とかいった名目にカモフラージュされたエゴイズムだ。ちょうど自分の健康が第一だと言って、病気に感染するのをおそれて病院を逃げ出す医者のようなものだよ」

アミのお母さんの言葉

「あなたたちの世界は幻想とうそが支配しているわ。あなたたちの魂が、はかないせつな的なもののほうに傾かないように。現実を、真実を、そして愛をいつも維持するように。子どものようにむじゃきでいること、でも軽率でなく用心深くね。むじゃきさと用心深さ、そして平和と自衛のむずかしい均衡(バランス)をたもつように。それからあなたたちの幼い精神が、周囲を取り巻いている悪意に支配されないように」

足は大地に、理想は高く、心には愛を

アミの言葉

「精神的エゴは、ともすると自分を進歩しているかのように錯覚させるんだよ。そしてびみょうに他人を軽蔑するようにさせる。でも真実の愛はだれもけいべつしない。ただ奉仕することを望むのみ。そこに大きなちがいがあるんだ」

読みながら、「愛」って難しいな・・・。

いや、難しくない。

シンプルだ。

なのに難しい。

と自問自答。