こんにちは、hanaです。

 

高校まで日本で育ち、米国・ペンシルベニア大学(UPenn)に進学、もうすぐ3年生になります。

 

アメリカの大学ってどうやって受験するの?日本と違うの?
 

と興味をお持ちの方に向けて、今回は、アメリカの大学進学には何が必要なのか、紹介していきます。

 

ネットには、専門の方によるもっと詳しい情報記事がたくさんあるので、

 

私は大枠が分かるように、ざっくばらんに書いていきますね。

 

 

この記事で分かること

  • テスト系は、TOEFL と SAT (または ACT) が必要
  • 全大学必須:コモンアップと推薦状
  • 大学ごとにエッセイ・インタビュー
 

「入学試験」はない?

アメリカの大学に入るには、日本のような、「共通テスト→大学ごとの試験」といった一発勝負の入学試験はありません
 
その代わり、高校生は各自で、SAT (またはACT)という、日本でいう共通テストのようなものを受け、スコアを提出します。
 
年に何回も受験可能で、高校生は納得のいくスコアが取れるまで何回も受験することができます。
 
(ほとんどの高校生は2・3回しか受けません。)
 
SAT は、リーディングと数学の能力を測るもので、
 
ほとんどが選択式になっています。
 
高校まで日本で勉強してきた私にとっては、数学は半分寝ていても解けるくらい簡単でしたが、
 
リーディングはとにかく時間が足りず、読むスピードを上げ、質問の答えをなるべく早く探し出す練習をたくさんしました。
 
(結局対策に1年以上かかりました…。)
 
リーディングも数学も、1時間程度の試験です。
 
日本でも、主に大都市で、年に数回SATを受験することができます。
 
受けると決めたら、テストセンターの予約を早めに取ることがカギです。(鬼のようなはやさで会場が埋まります)
 
また、英語を母語としない留学生に対しては、TOEFL のスコアの提出を求めている大学がほとんどです。
 
何点以上必要なのかは、各大学によって違い、ホームページに記載されているはずですが、だいたいの目安は80-105点です。
 
TOEFL も SAT も、大きな書店や Amazon で公式問題集が売られていて、それを主要教材としていました。
 
TOEFL と SAT を同時並行で勉強すると、どちらも点数が伸びやすかったです。
 
必要とされる点数を取れるようになるまで、結構大変でしたが、逆にそのくらいの点数を取れていないと大学に入ってから大変だっただろうな…と思います。
 
 

全大学必須:コモンアップと推薦状

アメリカの大学を受験するときには、全大学共通で提出する、コモンアプリケーション(コモンアップ)というものがあります。
 
(たまに、受け付けていない大学もあります)
 
そこには、生年月日などの個人情報、高校の成績、今までにやってきた課外活動、受賞歴趣味などを記入します。
 
コモンアプリケーションを見れば、受験者がどんなキャラで、何が好きで、何が得意なのかが分かる、ということです。
 
上記以外に、コモンアップの目玉として650語の自由エッセイがあり、
 
お題は自由なので、自分を表現するために好きなことを書くことができます。
 
また、コモンアップと一緒に、3通の推薦状が必要です。
 
2通は、一般的には高校の先生から、もう一通は、学校以外の場面での指導員(スイミングのコーチなど)が書いてもいいことになっています。
 
「他人からみた受験生ってどんな人?」というところを、大学は知りたいわけです。
 
コモンアップの記入も、推薦状をお願いするのも、結構時間がかかるので準備は早めにするに越したことはないです。
 
 

大学ごとのエッセイ・インタビュー

テストスコア、コモンアップに加えて、
 
それぞれの大学ごとに、「なんでうちの大学?」「何を勉強したいの?」という質問に対するエッセイを書いて提出します。
 
大学によっては、「将来のルームメイトに手紙を書きなさい」といった変わり種を出題してくることもあって、書いていて楽しいのが大学ごとのエッセイです。
 
テストスコアやエッセイの提出は全てweb上ででき、日本から一歩も出ることなく大学への出願は完了します。
 
出願は早期出願が11月、一般の出願が1月の頭となっていますが、
 
大学が、「この人いいな、もっと話聞きたい」と思った人には、11月か2月くらいに、インタビューのオファーが来ます。
 
インタビューを担当するのは、それぞれの大学の卒業生です。
 
私が受験した時は、コロナ禍だったのでオンラインのインタビューでしたが、
 
例年は、日本に卒業生がいる場合は、実際にあって話をすることもあるそうです。
 
合格発表は、早期出願ではクリスマス前後、一般出願では3月から4月となります。
 
 

まとめ

アメリカの大学の受験プロセスは、日本とまったく違います。SATやTOEFLといったテストスコアに加え、自由エッセイや課外活動歴など、必ずしも数値化できないものも考慮に入れられるのが、アメリカの大学受験の最大の特徴だと思います。丸1年かかる長い受験プロセスですが、ここから学んだことも多かったように思います。
 
 
今回も読んでくださりありがとうございました。
 
- hana