前回のブログで、
マイナスの感情を文字にして、
きっと不妊治療進行中の人は少なからず、
皆もがいているだろうけれども、
言葉に出さずに自分の中で消化させて頑張っているんだろうに、吐き出してしまった自分に自己嫌悪になっていましたが
ブログで知り合った方が、
心配してメッセージをくださったりして、
ブログをやってよかったな、と感謝の気持ちでいっぱいになりました
ブログを始めたことで繋がれた方やお友達もいるし、日記に綴っていたのでは広がらなかった世界
治療という、とても貴重な経験や思いをしているのに、私の場合は長文を日記に記すのは向いていないと思うので、このブログをいつか見直して、色々感じるんだろうなとも思う
そもそも不妊治療をすることができて、感謝することが沢山
長距離走の不妊治療をして、人に寄り添うことも学びました
不妊治療をしたことがない人の方が、私の周りでは圧倒的に多い分、特にアメリカでのIVF開始時は人に言い出せなかったり、相談できる人もあまりいなかったけれど(人に話して、気を使われたり、話に困られるのも嫌だった)、そんな時に、ただただ心を寄せてもらえた時の有り難さ
経験したことがないのであれば、「がんばれ」という言葉や、無理に共感する必要などなく、心を寄せることが、癒しに繋がったり、壁を取って話せることも学びました
これはきっとこれからの人生で、私が経験したことのない辛い状況に置かれている人に対して、優しくなれる糧になるはず
まだ結果は分からないけれども、
4月から病院を探し始めて約10ヶ月、よく夫も私もコロナにかからず、病院もコロナで閉まる可能性も十分あったけども閉まらずにいてくれて(先生、コーディネーターさん、培養士さん皆、陰性をキープ!)、移植まで進められたことにも感謝
あと、昨日の出来事。
夫は今、仕事が忙しそうで、
家に帰ってからも夜中まで、夕食時以外はずっと仕事してるので、私が注射の準備をしておいて、一息つきたそうな時に、プスッと刺してもらっているのですが、
昨日、夫が注射していた時にボソッと。
「毎日こんなに注射して、報われなかったら辛いね…」
「あ、やっぱり注射もう刺したくない?(もしくはダメだった場合、今後のお金がどれだけかかるかの心配かな)」
「いや、俺は痛くないし、いいんだけど、○○ちゃんがね…、早く報われるといいね…。」
と言われ、心がじんわりあたたかくなりました。
「いやいや、こんなの慣れれば毎日チクっとするだけだし、妊娠しても妊娠10週まで毎日注射は続くし。妊娠してる期間もきっと大変だし、その後は分娩が待ってるし。女の人は大変なんだよー!」
と、笑いましたが。
それでも毎日筋肉注射している場所がコブのように硬くなってたり(あたためて、よく揉めば良くなるらしいけど、上手くできてなく。)、痕が一日痛いまま、次の日もまた注射が続くし、注射の角度が少し変わると、痛っ!てなるしetc.最近ちょっと耐えていたので
正直、夫は科学の力を借りてまで子供を授かることに前向きでなかった人。
そして子供が欲しくなったら、すぐに授かるものだろう、もしできなかったら仕方ない と思っていた人。
私の方が圧倒的に、”なかなか授からなかったら、どう動き出したらいいか”の知識はあって、前のめりで考えていたので、心の進み具合にギャップは大きかったはず
そのことも仕方ないと思っていたし、体張って頑張るのは私だし、”不妊治療”をネガティブに捉えて欲しくなかったから、あまり治療の弱音を彼にも言わないでいました(薬が効いててちょっと具合悪い とかは言ってましたが)
病院までの通院も、彼が必要な時でなければ一人で行って、採卵までの注射も、自分で忘れずに毎日刺せば済むこと
もちろん結果報告や、現状は伝えていましたが、「思ったよりも、なかなか難しいんだね」みたいな感じで会話が暗くなるのも嫌で、不安な感情はあまり出さず
お金の話だけは、どうしても彼頼みになるので(海外にいるし、送金の可能性もあり)、「次はこれだけ必要になるけど、大丈夫?」と了承をもらい、
私は病院に行って進捗を追って、治療を頑張る。彼はお金の管理 みたいな感じでした。
どこか一人で頑張っている気もしてたけど、やむを得ず。治療を進められているだけでも、ありがたや。と思っていた。
でも、こないだ顕微鏡で胚を見て、移植で私が辛そうにしている様子にも立ち会い、毎日注射するようになり…段々と他人事ではなく、「自分も親になる為に」感が出てきたように思います
男の人は、”一見は百聞にしかず”な気がする
最近は彼の方が、「妊娠したい人が食べちゃいけないものってあるのかな?」とか、「妊娠したら、万が一会社でコロナをもらってきて移したくないから、出社日数を減らしてもらう交渉をするつもり」とか、”妊娠したら…”を考え始めて、私としては意外や意外
私の方が、まだ”妊娠”という言葉に、畏れ多さを感じて、現実的に考えることを控えている気がするほど
すんなり妊娠していれば、必要のなかった時間🕰とお金と頭を色々使っているのだろうけれども、私たち夫婦にはこの経験ができて、なんだか良かったと思えるようになりました。
私にとっては、2人で美味しいもの食べたり、旅行して思い出を作るよりも断然濃い思い出となり、よかったなと。
2人で成長できた気がする
すんなり子供を授かるよりも、大変だった分、きっと喜びも大きいはず
人生プランを描いても思うようにはいかなかったりするけれど、柔軟に自分たちなりのオリジナルな人生を作るしかないですね
…とは思うけれども、できればお金も最小限に留めたいし、年齢も進むし、心身ともに疲れるのは間違いないので、一刻も早く卒業したい
おなかの胚たち(妹が、コロナに打ち勝つように、”コロ助たち”と名付けてくれた)がとにかく留まってくれますように