このお話しは私の弟が体験したお話しです。

「手の正体は?」

私の弟は全く霊現象なんて信じない人です。

弟のお嫁さんが臨月で実家に帰っていて、弟は約1ヶ月1人の自由な時間を過ごしていました。

ある日の夕方、弟はお風呂に入ろうと思いシャワーを浴びていたそうです。すると
「コンコン」
と、お風呂のドアを叩く音が聞こえたそうです。
(気のせいだろ)
弟は気にぜずにシャワーを浴び続けました。お風呂のドアの窓はすりガラスで人などがいれば
すぐ分かる窓でした。
「ゴンゴン!」
今度は少し激しい音だったと言います。弟はビックリしてドアを見たそうです。
…すりガラスの向こうからグーをした「手」がぬっと出てきて
ガラスをゴンゴン叩きました。
その後「手」はすっと自分から引っ込めたそうです。
ビックリして
弟はお風呂からすぐに上がりました。
(俺…今1人だよなぁ…)
気のせいかと思ったけど、やはり「手」を見たのは事実なので恐怖になりすぐ自分の実家に帰ってきました。

母親はその話しを聞いてため息をひとつつきました。
その日は8月でちょうどお盆休みでした。母親が話しだしました。
「おばあちゃんが帰ってきて、会いにきてって言ってるのかもね」
実は、母方のご先祖様のお墓参りに私達家族は数年行ってませんでした。母のお母さんは再婚しており、母は義理父と中が悪かったそうです。義理父よりお母さんの方が先に亡くなったので、中々お墓参りに行き辛く気にはなっていたと。
私達3人は、「手」の正体はおばあちゃんだと話して
手を合わせました。次の日に御線香とお花を持ってお墓参りに行き「おばあちゃん来たよ」と、私は手を合わせお参りしました。
今年もお盆がきます。ご先祖様のお墓参りには、必ず行こうと思います。