窓越しに映し出された空
透き通る無地の青色が
遠い昔の記憶を蘇らせる
大好きだったあの人は
教室の窓際の席だった
選択授業で世界史を選んだ僕は、
あの人と同じ教室に居られる唯一の時間
授業の内容なんて
ひとつも頭に入る訳がなく、
気がつけば僕の視線は
あの人に向けられていた
時々ふいに目が合うと
慌てて視線を窓の外に移す
ドキドキを抑えながら
眺めた窓の外には
いつも透き通る青色の空が広がっていた
今、映し出されている空の青色は
どこか遠く感じるなぁ
あの頃に感じたドキドキと同じような
透き通る青色は
また感じる事ができるのだろうか。。。゜・。