うぃーんうぃーん
ミンミンミン。
受験会場の教室に、
土曜日の静かな校舎に訴えるような
セミの声が聞こえてきた。
高校生活を思い出す。
中庭の銀杏の木、
ホトトギスの鳴き声、
体感温度がぐっと下がる並木道。
300mトラックの運動場。
懐かしんでいたら、声をかけられた。
卒業以来会ってなかった、友人だった。
「当たって砕けろだよ。
全力で楽しむしかない!」
と高校の時と変わらない言葉。
試合前の緊張を、程よく解いとくれた。
けど"今"は試験会場。
変わらなくて、変わっていく。
梅雨明けはすぐそこまで来ている。