今日は中学の頃の美術の恩師の個展を見に行ってきた
とても有意義な時間になったので
ちょっと記事に起こしてみる


なんというか
その先生にはそれなりにお世話になったとはいえ
担任だったわけでもなく
そこまで親身に可愛がってくれた先生というわけでもなく
どちらかというともっと他の先生の方が親密だったくらいで
だから単純に「どんな絵を描いてきたんだろう」っていう
好奇心で足を運んだのだ


んで
その先生の作品と解説を見てると
自分でもビビるくらい感動した
なんかこみ上げてきた


なんだろう
オレが多少絵を描いてるってのもあるんだけど
絵からすごい生命力を感じたんだよね
生きてるなって思った
絵から元気とかそういうのがビシバシと
乗っかってた

絵を見たあとに解説とかを見て納得したんだけど
その先生はコンクールとか出展とかには毛ほどの興味も示さず
仕事の合間や休日の散歩の時に画材を持って出かけて
フラッといい景色を見つけたらそこに座り込んでサラサラと描いて
そんな絵ばかりがたくさんあって
絵を描いてる時間が本人の癒しなんだろうなーと
旅行の時も結婚式の時も写真じゃなくて絵で記録してたりと
絵がその先生の人生記録になってたんだよね


それですごくなんか染みたのが
オレは漫画とか描くのが好きで
絵を描くのはキャラとか舞台が好きで
そいつらの生きてる様を見届けるために描くっていう節を感じてて
自分というよりはそいつらと自分の対話が絵に乗るイメージ
だからそのキャラ達や他の作品のイノベーションから
絵に対するモチベーションやリビドーを得ていたりする感じなんだけど
先生の絵は自分の人生そのものや世界から直接
絵に対するエネルギーをもらってるのが伝わってきて
絵を描いてるってのは変わらないのに
こんなにも絵に乗る気持ちが違うものかと
すごい感動したんだよね
ひまわりを買ってきては綺麗だなーって描いてるし
ぶらっと川に行っては気持ちいいなーって描いてるし
旅行に行ってはこんな風景があるんだなーって描いてるし
闘病中でさえ病室から絵が描きたいなーって窓の外を描いてた
絵は先生の生きがいで趣味で希望で
とにかく絵に対する楽しさや愛しさみたいなもので溢れてて
微塵も絵に苦しさが無いとこが本当にすごくて
少々の迷いはあるんだけど悔いの無い絵だなと
眩しかった
こんなキラキラと絵描くんだって
いいなーって思った


いろんな絵とか作品とか見てきて
やっぱりネガティブの感情ってのが乗る事はたくさんあって
物語の行く末に悩めばそうなるし辛いことがあればそうなるし
逆にネガティブをパワーに出来るって人は結構いるから
マイナスの感情ってのは決して悪い方に働くわけではないんだけど
こうまでも絵を描くことに対して
救われている感情を乗せている作品ってものに
ほとんど会った事がなかったので
今回は個展を見に行って本当に良かった
軽い気持ちで見に行ったけど
中学の担任の先生にも会えたし楽しかった
絵見て泣いたのは初めてだったし
まだまだいろいろな経験が出来るんだなーと
そんな事を思った



オレも楽しく絵描こう




先生
描かれてた絵
よかったですよ