離婚届を渡してから

10日経っても、返ってきませんでした。


保証人を頼む人が居ないのかな。。


そもそも、離婚することを

義両親には伝えているのか。


私と義両親との関係は

私なりには、良好だと思っていました。


義両親は、奈々と瑠奈の誕生日やお祝い事には

欠かさず贈り物をしてくれ

いつも、可愛がってくれました。


私も、父の日や母の日など

何かあれば、2人を連れて顔を出し

プレゼントも渡していたし

こんな良い両親から

どうして、あんな宇宙人みたいな変人が生まれ

育ったのか、不思議なくらい良い人たちでした。


ただ、ようくんはいつも

″クソみたいな親のせいで、俺はこうなった″

と、人生で上手くいかないことは全て親のせい。

感謝のひとつもなく


不倫の一件で、義父から酷く罵倒されたことで

ようくんは、自分の親のことを″大嫌い″

と言うようになりました。

(罵倒されるようなことやってる方が悪いくせに)


おそらく、何も話してないだろうな。


このままじゃ、何も進まないので

私が、義実家へ行くことにしました。


義実家へ行き、

ようくんから何か聞いていないか尋ねると

やはり、何も聞いていないらしく。


話さなきゃ。と義母の顔を見ると

なぜか、涙が溢れてしまい

なかなか言葉が出せずにいました。


義母は、私が話せるようになるまで

静かに待っててくれました。


″離婚しようと思ってて″


ようくんが、平日帰りが遅く

休日もほとんど家に居ないので

会話が全くないことは

以前から話をしていたので

義母は、驚きませんでした。


「、、それは、、

まだこれから考え直す余地はある?」


「、、ないかな」


「そっかー。。

まだ、決める前に相談してほしかったな。。

何が無理だった?」


「自分のことしか考えてないところ。

子供のことを、1番に考えてほしいし

子供にお金がかかるうちは

自分の趣味は、少しは我慢してほしい。

やりたいことは、子供が独立してからやれば良いのに

って思う。

コロナが流行ってる時も

子供の行事や試合の前でも、一切我慢してくれなかった。

子供達は、学校でも色々と制限があって

ずっと我慢をしてるのに。

子供達も、どんどんパパに不信感が湧いて。


全部をやめてほしいとは言ってない。

けど、野球と釣りにランニング。

道具もウェアもそれぞれ要るしお金がかかる。

そして、頻繁に飲みに行く。

そんな無限にお金はないし

家族のために辛抱しなきゃって気持ちがない人とは

一緒にやっていけない」


「お金の使い方が、良くないんだねー。。

あの子は、なんて言ってる?

あのお給料で、別れて自分で生活しながら

養育費払えないでしょ?」


「やっていけるって言ってましたよ」


「やっていけると思ってるのがねぇ。。」


「まぁ、別にそこは期待してないので」


「でも、、2人でもキツイなら

1人で育てるのは、もっとキツイでしょ?」


ようくんの親だから

ようくんのこと、あんまり悪くは言いたくなかったんです。

良い気はしないだろうし

ショックだろうし。


でも、真実は伝えておかなきゃ

ここに来た意味がない。


「ウチの敷地内に住んでて

居心地が悪かったのはあるかもしれない。

どうしても、両親は

娘である私の味方だし

奈々も瑠奈も、女の子だから

やっぱり、同性の私の方に付くし。

(本当は、性別とかの問題じゃないんですが)


だから、外に出たくなったのかも。

でも、だからって外出ばっかされると

それだけお金を使うから。

特に、ここ数ヶ月は、数万しか生活費入れてくれなくて

ようくんが使った分を

私の給料で補填して生活してる感覚しかない。


1人になれば

税金の控除とかもあるし

その方が、楽な気がする」


家族として

全く必要とされていない息子のことを

義両親は、どんな気持ちで聞いていたんだろう。。

その時は、そこまで思いやることが出来ませんでした。


義父は終始無言。


「りこちゃんの気持ちは分かった。

ようにも、どう思ってるか聞いてみるね。

2人のことだから、決めるのはあなたたちだし。

周りがとやかく言えることじゃないけど

2人の子供が居るんだから

それを、1番に考えないとね。。

私たちは、出来ることなら

少しでも協力していくから。

また、しっかり話し合った方がいいね。

子供の居る所で話しにくかったら

ウチで話しても良いから」


と言われ

私は、ようくんと義両親が話し合いをして

それから、私に何か、連絡がくると思っていました。


けれど、数日経っても音沙汰なし。


数日後、ようくんに

義両親と何か話をしたか尋ねると

″何も聞いてないけど″  と。


「私、別れること言いに行ったからさ。

ようくんにも、話聞いてみるって

お義母さん言ってたよ。

そのうち連絡しようと思ってるのかもだけど

どうせなら、早い方が良いし

早めに行ってきてくれない?」


「あぁ、分かった」


その後、ようくんから

義両親のところへ行ったらしく


数日後

保証人の欄に義父の名前が記入された離婚届を

ようくんが持ってきました。


拍子抜けしました。


義両親から私には

その後も一切何の連絡もありませんでして。


あぁ、自分の息子が捨てられたような感覚なのかな?

″鬼嫁″

って思われたのかな。


ようくんの性格上

親に、私の悪口を言うってことは

あまり考えられないのですが。。


そりゃ息子が可愛いに決まってますよね。


私は、義両親に嫌われても

痛くも痒くもないけれど

奈々と瑠奈は、孫なので。


たとえ私たちが離婚しても

そこは、ずっと大事にしてくれるものだと

私は思っていました。


孫には、会いたいだろうから。


離婚届を提出した日に

義母へメールしました。


今までお世話になったことへのお礼と

別れることになってしまったこと

その報告が、メールになってしまったことの謝罪。


そして、


″お父さん、お母さんさえよければ

奈々と瑠奈を連れて

いつでも会いに行きますので

これからも、2人の成長を

暖かく見守ってもらえると嬉しいです″


とそえて。


返事は返ってきませんでした。


私が無視されるのは

全然良いんです。

ほんと、一生添い遂げられなくてすみません

って、申し訳なくも思っています。


でも、孫は別じゃないんですか?

その程度の愛情しか持たれてなかったことが

すごく悔しくて腹立たしい。


やっぱり、そんな親だったから

あんな宇宙人に育ったわけですね。


私は、義母の上辺しか見えてなかったんですね。


もぅ二度と、連絡しないと決めました。