華と月 第3話 想い人。





「シウル」


医仙の元から離れるとシウルの元へ向かった



「出征軍は?いまどこに?」


「さっき首都に入ったと連絡があった」


「明日には着くと思う」


「そうか。」


そう言うと右手首に着けていた青色のブレスレットを見つめた。



「やっと、会えるんだな。」







「医仙。待ちましたか?」


「いいえ。

おふたりが話し相手になってくれたから!」


「そうですか。そろそろ帰りましょう」


「えぇ。」





帰り道、医仙は街を歩きながらヨンに話しかけた


「あの。」


「??」


「大将軍様のこと。聞いてもいいですか?」


「、、、なぜ?」


「国医大使様なんですよね?

上司になる人だから。」


「、、、」


「あの方は良い方です。」


「あの人たちと、同じこと言ってる。」


「え、?」


「あの二人?も同じこといってました。」


「大将軍様はいい人だって。」


「大将軍は明日首都に戻ってきます。

直接合えばわかるかと、」


「そう。」



歩いていると、突然。チェヨンが叫んだ


「伏せて!!!」


「!?」


「ドカンッ!!」


脇道に入った途端に男女2人に襲われた


「なに、!?」


「あの人たちは!?」


「あなたが、医仙よね?」


「!!?」


なんで、しってるの?


「天界からきた天女だとか。」


「、、、」


「なんののようだ。火引女。千音子」


「あなたが守ってる所をみると、そうみたいね。」


「、、、」


「大将軍は、いいのかしらね。?笑」


「、、、」


「なんの用だと聞いている。」


「兄者がお呼びよ。あなたが気になるみたい」


「、、、」


チェヨンが剣を抜こうとした。


「あら、戦うつもり?」


「、、、」


「貴方の後ろにいるのは大将軍ではなく

医仙よ?戦って勝算はあるのかしら。」


「、、、」


「黙って、着いてくるのが最善の方法だと

思うわよ?」


「、、、」


「医仙に用か?」


「えぇ。」


「俺も行かせてもらう。」


「いいわよ。」














「ふぅ。やっと、帰ってきた!!」


凱旋式をおえて、10日間の休暇を貰った


「大将軍。お待ちしておりました。」


チョニシに着くとチャン侍医が挨拶をしてくれた


「チャン侍医。ただ今帰還しました。」


「ふふっ笑」


「上将軍は?凱旋式の時に姿が見えなくて」


「、、、いまは、キチョルの私邸に。」


「なぜ?」


「医仙殿のことは聞いておりますか?」


「えぇ。確か、天から来た天女だとか。」


「その方がキチョルに呼ばれたそうです。

医仙様おひとりでは危険だと判断し

隊長も向かわれたそうです。」


「、、、」


「隊長の所へ、行くつもりですか?」


「、、、」


「まずは、その傷をお直しください。」


「相手はあのキチョルです。

何をするか。。!」


その瞬間、スジンは走っていった










背中や足首から血が滲みながらもなんとか

走り続け愛馬に乗った


「ジス。ごめんだけど、もう少し我慢してね」


この子は、私と一緒に戦場を駆け回った。


この子も疲れてるだろう。。






「パカッパカッパカッ、」






走り続けると、明らかに豪勢な邸宅が現れた



そういや、前も1回ここに侵入したよね。??


正面からぐるりと周りキチョルの私室のある

場所の近くの塀をよじ登った。