「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 7.5」感想 | self-complacency

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ライトノベルの感想を書いてました。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5 (ガガガ文庫)/小学館

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奉仕部に送られてくるようになった「お悩み相談メール」、そして平塚先生から持ち込まれた「結婚がらみ」の相談事……。(八幡的には)不本意にも忙しい奉仕部。その活動はコスプレ&「嫁度対決」からガチ格闘技対決まで、多岐にわたりすぎて大変なことに。日々の些末な出来事にこそ、真実は宿る……!? 奉仕部&おなじみのキャラクターたちが生き生きと輝く「いつもの日常」をたっぷりと!アニメも大反響の「俺ガイル」、大ボリューム書き下ろし&単行本未収録エピソードをぎゅっと詰め込んだ珠玉の短編集!

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店舗特典だったSS四つを間に挟みつつ、短編を三つ、といった感じ。以前冬コミ限定で出したドラマCD「比企谷小町の計略」。ゲームに付くOVAの書き下ろしバージョン。で、完全新規が柔道部の話。

千葉市で作るタウン誌に「若者の結婚特集」なる記事を載せることになり、その協力を頼みに平塚先生が奉仕部へとやって来る。取り合えずでとった意識調査の結果を元に、色々と意見を交わし合ったものの、これといったものは出ず。そもそも結婚生活というものがどういうものなのか分からないからいけないのだ、と言い雪乃はそれの擬似体験をしている参考人として小町を呼び出す。

一通り今回の企画の趣旨などを聞き終えた後、「みなさん圧倒的に嫁度が足りない!」と言い出す小町。そして小町の提案で何故か嫁度対決をすることに。
じゃあ戸塚は僕が嫁にもらって……え、だめ?
料理対決にシチュエーションクイズ。いやー、みんなそれぞれ個性的なことで(笑) 相変わらず結衣は料理の腕がアレという。ただ一生懸命なのが伝わってくるから憎めない。八幡の顔色窺っちゃうところとか可愛い。
そしてちゃっかり参加しつつ八幡に対してアピールする材木座ェ…… これはうざい(褒め言葉)
まごうことなき静ちゃんでしたわ。ゆきのんも結衣も可愛かったけど、「似合う」という部分も含め今回ばかりはその遥か上をいっていたと思う。ウェディングドレス姿の静ちゃん可愛すぎるだろ!!
……これでまた婚期が遠のいゲフンゲフン

期末テストも無事終わり、まもなく訪れる夏休みを前に生徒たちは湧き立っていた。そんな折、いつものように部室で過ごしていた奉仕部メンバーの元に、八幡がいつぞや見かけた柔道部の三人が依頼にやって来る。

柔道部主将城山の依頼は、部員が辞めていった結果、存続の危機に瀕している柔道部の部員を増やして欲しい、というもの。
しかし、途中参加はハードルが高く、柔道というものがきつい運動部であるというイメージは拭えない。さらには件の異常な厳しさで後輩に当り散らす先輩の存在もある。現状を改善しなければ以来の達成は困難。退部した部員を引き戻すことを目標に、八幡たち奉仕部メンバーは作戦を練り始める。
確かな実力のある先輩を相手に、それを排除しようとするのはとても簡単ではないと思う。素人が真っ正面から挑んで勝てるわけがない。そんなことは勿論八幡も理解している。
そして、奉仕部のアイデアで生徒が自由に参加出来るイベントとしての柔道大会を開催する。依頼達成を目指し、八幡は着実に一手一手詰めていく。
相手に触らせずに投げ飛ばして勝っちゃうゆきのんパネェ……
葉山途中で抜けるとかなんなのマジ。サッカー部の女子マネージャー、挿絵まだですか。それにしても女王三浦に引きずられてその後何があったのか、想像するに恐ろしい。
また八幡らしい斜め下の解決方法だったなぁ。あの場面で本気で勝とうとしたのには驚き。

目次が結衣のメモ帳になってて、今までの出来事が時系列順に分かるようになってたのが地味にポイント高い。いかにも彼女らしい感じだなあ、と。
ゆきのんと結衣の絡み、なんか百合百合しくてイイネ! ゆきのんの若干嫌そうにしつつも拒みはしないとことか萌える……! この調子でもっと仲睦まじくしている二人の姿を見せて欲しい。

知ってる話も多かったりでちょっと物足りなかったかな。
次巻は俺ガイル的には重要な「8」巻だからね、期待するなってほうが無理って話ですよ。というか七巻の嘘告白のあとの展開が気になって死にそう。本編の続きなるべく早くお願いします、楽しみにしてます……!