1 ソーシャルメディアの利点と欠点
2 実際に起こった事件について
3 ソーシャルメディアを利用する子供自身とその親にできる対処法
ソーシャルメディアやSNSと呼ばれるTwitter、mixi、Facebookなどのwebサービスには様々な利点があるが、そもそもソーシャルメディアとは、「あらゆる人が利用できる環境に、各利用者が情報発信を行うことで形成される、コミュニケーション型情報を集約・分別したメディア」である。つまり、ソーシャルメディアにおける最大の利点は、手軽に多数の相手とコミュニケーションを行えるということである。
特にTwitterやFacebookではリアルタイムな情報を発信・閲覧できるという点で、近年では多くの注目を集めている。
その一方で、これらのwebサービスは決して少なくはない欠点を抱えている。利点である手軽さゆえに、デマや誤った情報が拡散したり、誹謗中傷が多くみられるほか、プロフィールを偽る、個人情報が漏れかねない、機能が複雑でわかりにくいなど、問題は様々である。
さらに、ソーシャルメディアがきっかけとなった事件も起きている。あるユーザーがTwitterで「【拡散希望】今夜正確には明日の0~1時に大地震=200年に一度の地震がくるみたいです 関東地方の人は注意してください」という文章を投稿し、少なくとも300回はリツイートされ、一時騒然となったことがある。実際にはこのとき地震は起こらなかったが、手軽に情報を発信し、手軽に情報を手に入れられるということは、このような誤った情報も拡大しやすいということである。
また、SNS上での出会いが原因となった売春事件も有名である。中学生教諭が、卒業アルバムにある男子生徒の写真をSNSのプロフィールに張り付け、年齢を詐称し高校生になりすます。ゲームサイトを通じて女子中高生に近づき、ゲームで使用できる「コイン(仮想通貨)をあげる」といった甘言で釣って、見返りに裸の写真を送らせる。
このように、ソーシャルメディアの欠点を突いた事件が日々増加している。では、これらの被害からSNSを利用する子供たちを守るために、保護者や利用者自身ができることはあるだろうか。
今回、例として挙げた二つの事件はどちらも情報を鵜呑みにしたために起こっている。特に前者はその側面が強いため、対策としては、情報を鵜呑みにせずよく吟味するということが挙げられる。
後者の事例は、偽りのプロフィールを信用し、甘言に釣られたことが原因だが、SNSが出会い系サイトのように利用されている側面があるということも原因といえる。出会い系サイトなどの子供にとって有害なwebサイトは、携帯電話会社のフィルタリングサービスを利用することでアクセスを制限することができるが、このサービスも完璧ではなく、子供にとって危険性があるwebサイトを全て規制できるわけではない。そのため、保護者も自分の子供がどんなwebサービスを利用し、またそれがどういったものなのかということを把握する必要があるだろう。