顔を浸けるのを嫌がる子でしたので、
水慣れ期間が今も続いています。
半年前ぐらいに、
顔を水に5秒間浸けるテストで一度落ちましたが、
次の進級テストでは、
「合格したい」と、
テスト前に、5秒のカウントを自主練していた
きよしろう。
その甲斐あって、そのテストでは合格。
いよいよ潜る練習に入るというところで、
担当コーチが代わりました。
そしたらね、
潜る練習に苦戦するどころか、
もう、水中に潜って3Mぐらいバタ足で泳いでいるんですよ。
コーチが代わって2ヶ月です。
あれ、すごい変化。
このコーチがすごいと思って、
観察したらね、
子どもたちみんなどんどんチャレンジさせて、
先取りさせてくれているようなのです。
前のコーチは、
怖いという気持ちを尊重してくれるもんで、
なかなかチャレンジする機会は
こんなになかったと思います。
でも結果を見てみると、
やっぱりどんどんチャレンジさせて
いくほうが良いのかもしれないですね。
子どもは、本当は「出来たい」し、
出来るようになった自分は好きなはず。
今のコーチがすごいのは、
この気持ちを汲んで、背中を押してあげるのが
うまいこと。
潜ることを怖がるぐらいの子どもを、
プールサイドに立たせて飛び込ませるとき、
タジタジな子どもに対して、
プールの中に居るそのコーチが、
両手を出して、その子に、
「大丈夫。出来るよ。大丈夫。」
と、静かに、でも力強く、声をかけているのです。
子どももやがて、
一か八かという感じで、
思い切って飛び込むと、
コーチが頭を撫でて褒めてあげているのです。
きっと子どもにとっては、
それが成功体験になっていて、
その後もどんどんチャレンジさせるもんで、
いつの間にか、
ポンポン飛び込むようになっていました。
このコーチは、
きっと子どもがそうなることを知っているから、
どんどんやらせているのだと思います。
一か八かで飛び込んでみようと
子どもをその気にさせるほど、
そのコーチの「大丈夫。出来るよ。」という言葉は、確信に満ちた声かけに見えるから、
それが、すごい。
子どもも、そんなに信じられたら、
思い切って飛び込んでみようという気になりますよね。
物腰が柔らかく、いつも表情が明るい。
波も激しくなく、落ち着いた感じの方です。
ベテランコーチですね。
今や私の憧れの方です。