いままで、不安やモヤモヤした仮説は言語化しよう、と言ってきた。
言ってきた自分が恥ずかしい。
何のことか全く伝わっていなかった。
T君は、言語化能力に重大な障害を抱える。
しかし、今日、
T 「言語化が苦痛だとか、苦手だとか、思ったことはありません」
Ham 「え?(そうだったのか・・)」
Ham 「言語化ってどういうことか、わかる?」
T君は問いかけに対して、平均して5分は沈黙する。
この沈黙に、これまでどれだけ多大な時間を費やしてきたことか。
多大な時間を費やしては、いけないのかもしれない。
その間、何も考えていない。その間、恐怖や羞恥心、プライドと戦っているだけのだから。
その日もよくあるパターンだった。
数日前
T 「不純物Aを除去する必要があると思います」
Ham 「そうか(そんなに優先事項とは思えないが、本人がやる気になったのなら、やってもらおうか)。じゃあ、どうすればいいと思う」
T 「こういう方法はどうですか?」
Ham 「う~ん、こんな風にやる方がいいんじゃない?」
T 「・・・」
5分経過。
なんだかんだあって、実験計画を立てて、翌日やろうということに。
ただ、翌日から出張。
数日後。
Ham 「あの実験どうなった?」
T 「う、(ふふ)、〇△X$#(ハハ)」
Ham 「俺は、どこに笑いのポイントがあったのか全然分からんかったが? (予想したけど)やっていないということか。なぜ、やらんかった?」
(これまで無数に繰り返された 「計画して数日間なにもしないパターン」)
T 「これをやる意味がわからなくて・・」
Ham 「またそれ? だから、そういうとき、なにもしないのが正解じゃないって、何度言っているんだ。。。 納得していないのに、なぜ質問しない?」
T 「自分で調べるべきことかと思いまして・・・」
Ham 「じゃ、調べたの?」
T 「あ、いや、・・え、、」
Ham 「調べてないんでしょ? なんで、調べない? なんで、メールとかで質問しない?」
T 「・・・ え、う、いや、そういう考えは、うう」
Ham 「本当の理由は、『疑問を言語することが苦痛、めんどうくさい』、『黙っていても大したことない(俺を馬鹿にしているよね?)』、『質問してバカがバレるのが、怖い』『プライドを守るので精一杯』じゃないのって言われたら、どう反論する?」
T 「・・・言語化が苦痛だとか、苦手だとか、思ったことはありませんでした・・・」
Ham 「(えーーー!?) あんね、いつも質問して、5分はたっぷり黙るよね? 言葉にできていないからだよね? 言語化できていないよね?(お前ほど、言語化能力の低い人見たことないが。。。)」
T 「そうなのかもしれません」
Ham 「本当にそう思っている? 自分の声を言語化できていないということは、自分の体を自分でコントロールしていないんだよ?」
Ham 「チンパンジーとヒトが1対1で争ったら、負けるんだよ。彼らの身体能力すごいしね。10対10でも負けるけど、100対100ではヒトが勝つのはどうしてだと思う?」
Ham 「チンパンジーは、高度な作戦を実行できないんだよ。なぜか。 作戦の途中でも仲間とケンカするし、ハエが飛んでいても騒ぐから」
Ham 「ヒトは、自制できるので、やるべきことをやることができる。仲間にムカついても、作戦の後まで我慢できるし、ハエが飛んでいても無視できる」
Ham 「ヒトは、『これはハエだ。無視しよう』とか『これはハチの大群だ。作戦を中止するべきだ』とか、言語化して判断して、臨機応変に対応できる」
Ham 「T君は、目の前に何かがいる。怖い。フリーズという状態なんじゃない?(つまり、チンパンジーと同じじゃないか?)」
Ham 「疑問や不安を、言語化する能力の問題なんじゃないのか?」
T 「・・・」
Ham 「あの実験の意味だけど、もともとT君が言い出したことだけどね。B君もよくやるんだけど、自分で言い出しておいて、計画して実行したころには、言い出したことを忘れるという。。(お前ら、本当にバカだよね!!!と心で絶叫する)」
T 「不純物Aの極性がこの辺りでいいのかどうか、分からなくなってしまったのです」
Ham 「(こんなにバカなのか・・・) 不純物Aの正体が分からないのに、極性がどのあたりなのかなんて、分かるはずなんでしょ?」
Ham 「これは作業仮説というものでしょう? 仮説を立てて、検証して、不純物Aの正体を暴こうというものでしょう?(チンパンジーに何を説明しているんだ、俺は)」
T 「・・・」
その後、少しは理解が進んだようだが、チンパンジーだと思って接するしかないのか。。。。。。。。。。。