参議院選挙が終わり一カ月がたとうとしている。
自民党は参院選でも大敗し石破総理は即時辞任すると予想されていたが、予想に反して続投を選んだ。「スリーアウトチェンジだ」という意見が党内でも出る中、どのように党をまとめるか注目である。
筆者としては石破総理の続投には賛成である。
石破総裁の後任には高市、小泉、林などがあげられている。これらの候補が石破氏に劣るとは考えてはいない。しかしながら、衆参ダブルで過半数割れをしている自公政権のかじ取りをこれらの候補が担うのはあまりにも酷であろう。
その点、石破総理は泥船のかじ取りを担わせる、「汚れ役」にはピッタリではないか。
石破内閣は党内左派を集めた内閣であり立憲民主との距離がかなり近い。
加えて、石破と野田の政治思想は近いこともありパーシャル連合や連立は起こりうる。また今年度予算は維新と立憲を丸め込み、最終的には維新の賛成を得て年度前に成立した。加えて立憲は前回の国会でも今回の国会でも内閣不信任案は見送った。立民と維新は比較的自民党に協力的である考えられる。
このように左派石破内閣と立民とのケミストリーが合うことや、石破政権の他党との交渉術が相まって政権運営にはこまらなのではないだろう。
もう一度総裁選をするのであれば時間がかかる。つまり、政治空白が生まれることになる。この政治空白は大きな問題になるだろう。何しろ日本には時間が残されていないのだ。総裁選びに時間を割いている場合ではない。
後ろから撃つ議員よ(青山何某、萩生田何某など)に言いたい。今は石破政権を支えることが最重要課題だ。石破政権の邪魔をすることが日本のためか。
今一度考えて行動するべきだ。もし石破総裁が気に食わないのだあれば、離党ししてから言うべきだ。