世間一般で言う誕生日や成人式の前撮りや衣装合わせ、親が子供のために時間と気持ちを割くという行事ごとが私の育った家庭では無かった。
幼少時、祖母が私の誕生日に千円の可愛いハンドバッグを買ってくれた。
それを見た母親は私と祖母を怒鳴り散らした。
「どうしてそんなもの買い与えるのっっ!!」
中学に上がってから知ったが、母親は私の祖母と祖父とも血の繋がらない養子縁組の関係で、祖母とは仲が良いとは言えない関係性がずっと続いていたらしい。
祖母が私に買い与えるものが何であれ許せなかったのは、母が祖母に求めていた愛情と母性を得られなかったからなのか。
母にしかそれは分からない。
でもそんな母自身の妬み嫉み憎しみを理解せずなぁなぁと子を作ったのは、全て自身の身から出た錆となる。
私は皆が、親から当たり前に与えられているものが羨ましくて仕方なかった。
羨む気持ちを捨てるには、私は私を別の感性に変化させるしか選択肢は無かった。
私のような家庭環境で育った人達も幾万人と居る。そして幾万通りの人生を歩んでいる。
どの考え方、どの選択肢が正しいかなんて無い。
自分に添うか、納得させながら生きるか、惨めさに支配されて生きるか、各々が全て自分で人生を決めている。
私は、私のような家庭環境とは真逆の人達を羨む気持ちから逃げて、死と幻想の世界に安寧を求めているだけ。
そんな人生を形作ったのは私自身。
でも、羨ましさに自身が食い付くされて実害のある人間になってしまう前に、もうなってしまっている部分もあるけれど、自分の美学を持って人生を終わらせたいだけ。
お父様、人が人でなくなるのは、全ての事柄や感情に意味付けを見出だせなくなった時だと思います。息をしているだけの置物と一緒。
それは生きてはいない。
お父様、子が親の胸や腕の中で安らぎながら眠るのはそんなに幻想的で現実離れしたものなのですか?
それを求める人間が成人していて、そこに性欲を孕んでいない無垢な未熟さだけだとしても、内面的な幼さと実年齢が比例していなければ気持ち悪さを感じる層も居るでしょう。
どんな人物や事柄も、万人に受け入れられることが不可能のように。
お父様、私はバースデーケーキを親から貰うのが夢でした。
ケーキは自分で買えるけど、誕生日を親からケーキや誕生日プレゼントで祝って貰う、バースデーソングを歌って貰うことが尊い羨望です。
誕生日も、成人式も、家族と当たり前に成せる年間行事そのものが、私には苛みのものでしかなかった。
でもクリスマスとお正月はひとりでも楽しく過ごせるから好き。
ボッチの仲間たちがネットでは楽しげに嘆いているし、年末の浮き足立った街中の雰囲気が凄く好きだから。
嫌いなのは自分の誕生日月と、成人式。
当たり前に親から祝って貰えている人達を見ると、目出度いと言う気持ちより目を背けたい気持ちの方が強いから。
幼少時、祖母が私の誕生日に千円の可愛いハンドバッグを買ってくれた。
それを見た母親は私と祖母を怒鳴り散らした。
「どうしてそんなもの買い与えるのっっ!!」
中学に上がってから知ったが、母親は私の祖母と祖父とも血の繋がらない養子縁組の関係で、祖母とは仲が良いとは言えない関係性がずっと続いていたらしい。
祖母が私に買い与えるものが何であれ許せなかったのは、母が祖母に求めていた愛情と母性を得られなかったからなのか。
母にしかそれは分からない。
でもそんな母自身の妬み嫉み憎しみを理解せずなぁなぁと子を作ったのは、全て自身の身から出た錆となる。
私は皆が、親から当たり前に与えられているものが羨ましくて仕方なかった。
羨む気持ちを捨てるには、私は私を別の感性に変化させるしか選択肢は無かった。
私のような家庭環境で育った人達も幾万人と居る。そして幾万通りの人生を歩んでいる。
どの考え方、どの選択肢が正しいかなんて無い。
自分に添うか、納得させながら生きるか、惨めさに支配されて生きるか、各々が全て自分で人生を決めている。
私は、私のような家庭環境とは真逆の人達を羨む気持ちから逃げて、死と幻想の世界に安寧を求めているだけ。
そんな人生を形作ったのは私自身。
でも、羨ましさに自身が食い付くされて実害のある人間になってしまう前に、もうなってしまっている部分もあるけれど、自分の美学を持って人生を終わらせたいだけ。
お父様、人が人でなくなるのは、全ての事柄や感情に意味付けを見出だせなくなった時だと思います。息をしているだけの置物と一緒。
それは生きてはいない。
お父様、子が親の胸や腕の中で安らぎながら眠るのはそんなに幻想的で現実離れしたものなのですか?
それを求める人間が成人していて、そこに性欲を孕んでいない無垢な未熟さだけだとしても、内面的な幼さと実年齢が比例していなければ気持ち悪さを感じる層も居るでしょう。
どんな人物や事柄も、万人に受け入れられることが不可能のように。
お父様、私はバースデーケーキを親から貰うのが夢でした。
ケーキは自分で買えるけど、誕生日を親からケーキや誕生日プレゼントで祝って貰う、バースデーソングを歌って貰うことが尊い羨望です。
誕生日も、成人式も、家族と当たり前に成せる年間行事そのものが、私には苛みのものでしかなかった。
でもクリスマスとお正月はひとりでも楽しく過ごせるから好き。
ボッチの仲間たちがネットでは楽しげに嘆いているし、年末の浮き足立った街中の雰囲気が凄く好きだから。
嫌いなのは自分の誕生日月と、成人式。
当たり前に親から祝って貰えている人達を見ると、目出度いと言う気持ちより目を背けたい気持ちの方が強いから。